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哀華の部屋


[8] 存在証明
詩人:哀華 [投票][得票][編集]

最後笑えたら
そんでいい

最後笑えたら
そんでいい

いろんな事
ありすぎてさ

きっとアンタは
産まれたときから
沢山殴られてさ

手の甲にできた
十字架の火傷も

眉毛にできた
深い切り傷の跡も

喉仏にできた
消えない
赤いアザも

抱きしめたくて
抱きしめたくて

今でもまだ
疼くんだろうか

何処か悲しそうな目
その奥の
真っ直ぐさが

アンタの存在証明

上手く笑えない口
その奥の
消えない落書き
それがきっと

存在証明

最後笑って

生きててよかった。
そう言って欲しい

アンタが
居なきゃ
私はいつしか
成り立たなくなって

海の泡みたく
消えそうだから

十字架のついた
その手で
しっかり手を
つないでて

それが
アタシの存在証明

生きててよかった。

いつか隣で
言いたいんだ

そう背中に
書いたのは
ほんとうさ

照れ隠しで
言わなかったけど…

2004/05/28 (Fri)

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