降り止まない雨

傘を叩く音が好き

投げ捨てた傘

体を叩く音も良いものだ

ずぶ濡れの体と引き換えに

心の雲を洗い流してくれる様に

きっと流れてるはずの

心の涙も

隠してくれるから...

人が欝陶しいと思うのは

魂が腐っている

証拠だろ

耳障りな音も

全て消えてしまえば

眠れるのに…

いつからだろうか
造り笑いが上手くなったのは…

いつからだろうか
自分を押し殺す事が当たり前になったのは…

いつからだろうか
他人の愛がエゴだと感じ出したのは…

いつからだろうか
生きてる気がしなくなったのは…

いつからだろうか
孤独を寂しいと思わなくなったのは…

それでも
今にも消えそうな
微かに燻る希望を抱いて
バラバラ砕けた心のカケラを
捜して生きてく…


また笑える日まで
何も見えない暗い部屋で
今は一人で居たいんだ…

鏡に映る醜い自分

それよりも

もっと醜い精神も映し出す

心って何処にあるの？

頭の中か

胸の中か

魂そのものか

どんなに探しても

見つからないんだよ

置いて来たのか

無くしたのか

壊れたのか


多分壊れてしまったんだろう



修理しないと
修理しないと
修理しないと


全部壊したくなるから

温もりも優しさも
快楽も
いらないから

割れそうな頭痛を
止めてくれ...

幻覚か悪夢か
区別のつかない程
鮮明で生臭い

額から流れる赤
汗が流れるのと同じ感覚

白い目の人達が嫌い

癒される訳ないだろ

独りよがりの欲望は
人を傷つけるだけ

半端な優しさも
胸をえぐるんだよ



寒くていい

一人でいい


楽になりたい

痛いのは
もう嫌なんだ


嫌いなんだよ
怖いんだよ

人が

自分が…

どんな痛みも
笑えたならば


さよならも
少しは愛せたかな…。

光の蛇が反射する

舐めるように絡み付く煙

いつか言われた言葉

『無理に笑わなくていいから』

その優しさの裏側を知った

不細工な祝福に
少しだけ笑えた

上辺だけの言葉なら
いらない

心がこもった
温もりだけでいい

優しく撫でる細い髪
足を絡めて温もりを感じた

それだけでいい

流れる音と透き通る声

薄暗い空間が包む瞬間

そこに愛はないと知りながらも

守られてる気がした…

一瞬かけた魔法

全身の力が抜けてゆく

暗闇の中で揺れる

蝋燭の炎のように

酷く頼りなく

溢れ出す

短い夜と浅い眠り

無力なくせに

夢の淵で戦ってるのは

いつも自分独りさ…