詩人:BattlE HearT | [投票][編集] |
長い時間を費やして
築いたものを
全部棄てた。
この茶色の瞳を
突き刺すのは
変わりゆく情景。
変わらないものを求め
変わらない退屈に苛立つ。
何が正しくて
何が間違いなのか
わからない。
どの選択肢を選んでも
満たされる事はないと
気付き始める。
暗い部屋の窓から見える
あの星も
存在しないかもしれない。
目に見えて
触れられる物だけが
存在すると言うならば
この感情は
存在しない。
所詮は造られた物。
この体も
笑顔も
言葉も
涙も…。
きっと世の中は
それにさえ気付かず
くるくる廻るだけ。
ここでどれだけ叫んでも
君には聞こえない。
纏まりもなく
連なる言の葉達も
ここに存在しない。
善も悪も
生も死も
光も闇も
存在しない。
狂った世界で
真面目に生きる人間が
狂ってるのか
狂った世界で
狂った人間が
正しいのか。
答えなんてない。
捜すつもりもない。
ただ薄れる意識に
生かされ続ける…。
[前頁] [BattlE HearTの部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -