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BattlE HearTの部屋


[481] 冷たい風
詩人:BattlE HearT [投票][得票][編集]

ふと自分が誰なのか解らなくて

一人立ち止まる夕暮れ

目の前に広がる景色が

全て止まって見えた

俺は誰かに愛されているだろうか

誰かを愛せているだろうか


想いは今でも溢れているのに

季節はこんなにも綺麗に流れてゆく


手を伸ばせば届く距離にあるはずの希望

どれだけ追い掛けただろうか

一つひとつ傷付く中で

一つひとつ失って来た


一つひとつ生まれゆくのに

一つひとつ消えてしまう


もしも

絶え間なく湧き上がる水の様に

誰かを愛する事が出来たなら

この心は満たされるだろうか


あの日誓った言葉が

今も胸に刻まれたまま

色褪せる事はなくて

突き刺さる棘の様で

疼く痛みが増してゆく


吹き上がる冷たい風が

伏せた瞳を上げてくれるから

もう一度歩こうか

自分が誰なのかを知る為に

忘れた愛し方の全てを取り戻すまで。

2011/10/04 (Tue)

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