詩人:BattlE HearT | [投票][得票][編集] |
ふと自分が誰なのか解らなくて
一人立ち止まる夕暮れ
目の前に広がる景色が
全て止まって見えた
俺は誰かに愛されているだろうか
誰かを愛せているだろうか
想いは今でも溢れているのに
季節はこんなにも綺麗に流れてゆく
手を伸ばせば届く距離にあるはずの希望
どれだけ追い掛けただろうか
一つひとつ傷付く中で
一つひとつ失って来た
一つひとつ生まれゆくのに
一つひとつ消えてしまう
もしも
絶え間なく湧き上がる水の様に
誰かを愛する事が出来たなら
この心は満たされるだろうか
あの日誓った言葉が
今も胸に刻まれたまま
色褪せる事はなくて
突き刺さる棘の様で
疼く痛みが増してゆく
吹き上がる冷たい風が
伏せた瞳を上げてくれるから
もう一度歩こうか
自分が誰なのかを知る為に
忘れた愛し方の全てを取り戻すまで。
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