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白茹たまの部屋


[45] 夜中
詩人:白茹たま [投票][得票][編集]

夜中 わくわくしませんか
夜中 目がさめたら
もう眠れない
みんな 寝静まり
喧嘩する相手も
うるさい親も
みんな 寝てるんだ
今 ここに起きているのは
ぼくだけさ

其の壱 夜食をしてみよう
冷蔵庫から 冷えたプリンをひとつ
戸棚に隠された 知ってんだよ母ちゃん
スナック菓子を引っ張り出すんだ
プリンは スプーンも忘れずに

其の弐 押し入れに秘密基地
お菓子 ジュース
携帯ゲームに枕を持って
懐中電灯忘れずに

其の参 兄ちゃんの顔に落書きさ
いつもうるさい兄ちゃんに
たまにはいいよね 仕返しだ
瞑った目 瞼に目を描こうか
頬には赤でうずまきを


ああ 眠くなってきた
口元 スナック菓子のくず付けたまま
押し入れの中
ぼくは睡魔に負けるんだ



朝 目が醒めたぼくの前
鬼のような奴らがぼくを睨みつける

ぼくはもう少し寝たふりを決め込んだ

2010/01/01 (Fri)

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