簾が畳に映す水面のような揺れる影うたた寝から目を覚ますと僕はそこに浮かんでいたチリリ…ンと風の鈴少し汗をかきながら涼しげな夢を見ていた逃げるように記憶から去ったその夢の残り香だけが一緒に水面に浮いていた
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