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ヒギシの部屋


[177] 久遠の血
詩人:ヒギシ [投票][編集]

冷たい海に身を浸して

静かに瞬く星々と
青白い月の誘いに

微かな意識を手放すとき

纏わりつく水はあたたかい
海よ 空よ大地よ

この小さな身体は

果てない海の水と
あの 真白な雲と
堅く優しい土

ひんやりとした大樹の幹
か細く鳴き続ける雲雀
悲劇の乙女の白い手だとか

そういったもので出来てる
そうだろう?

今 一掬の涙を落とすとすれば

これで
一輪の可憐な華が
甘い香りで生けるもの達を

惹きつけることもあるのだろうか

2005/03/22 (Tue)

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