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涼暮の部屋  〜 投稿順表示 〜


[11] 科白
詩人:涼暮 [投票][編集]

憎悪を孕んだ愛情
退化する感情
有毒な接吻
静寂の嘘
殺戮は狂言
心が軋む音
恋が壊れる音
甘い暴言


貴方の科白

「総て御前の所為なのだ」

2010/04/11 (Sun)

[12] 思考
詩人:涼暮 [投票][編集]

繰り返されるのは高望み

手に入らないと
嘆く時間の多いのは
思春期ならではの子供の性?


「何故頑張らないの」と
感情を高ぶらせる
母親達に問う

『何を頑張ればいいの?』


「子供の癖に」と
威厳を抱えて威張る
父親に問う

『子供な僕等に意志はいらないの?』


「最近の若いもんは」と
腹巻きをして呆れる
年配に問う


『僕等を<ヒトマトメ>にしてないかい?』


「子供達の改善を…」と
偽善しか吐けない
政治家に問う


『なら何故僕等を見下すの?』


子供は何時か大人
大人はそれを忘れる


思い出して


貴方達も
悔しい思いで涙したこと


思い出して


僕等はまだ幼いのだと


見つめ直して
見下された様に笑われた

僕等の傷を

2010/04/11 (Sun)

[13] おやすみ
詩人:涼暮 [投票][編集]

(眠れない)


今日もゆらゆら揺れる

胸焼けする様な落胆
憂鬱の揺り籠
子守唄はアルト・ヴォイスで


呼吸と脈拍が破綻していくのに気付く



世界が終わる


ゆっくりと
でも確実に


暗転するんだ


あたしは間違いなく間違ってた

「愛してるなんて嘘なんて、嘘」
(詰まる程、愛してる)


冷えていく瞬きと
終わっていく世界と
白い白い部屋の暗闇
汚れていない汚い白


酸素の欠乏・心拍数が低下


世界の最期の暗闇で
さいごに抱きしめあうのは
あたしたちだなんて
なんてロマンチックで絶望的な冗談



(そろそろ寝るね)

2010/04/11 (Sun)

[14] 狂った僕とお菓子な君
詩人:涼暮 [投票][編集]

貴方でイッパイになりたい
僕は貴方
貴方は僕
僕達は逸も一緒


そう
云ってしまいたいの

貴方は嘘付き
僕に言った蛇亡い

『君が捕厠ィ』って

お菓子く鳴りそうさ
今更
"アレは出来心?"


貴方は僕を
愛して紅?


さぁ銅、早く
決断を頂戴


お前何か
好きじゃないよ


唯の 暇 潰 し さ

そんな目をしても
駄目、だよ


貴方は嘘吐き
僕に言った蛇亡い

『君が捕厠イ』って


お菓子く鳴りそうさ
今更"アレは出来心?"


貴方は僕を
愛して紅?


さぁ銅、早く
決断を頂戴


僕はお前を愛しや死ない
お前の鷽が
全てを乞わしたのさ



お前も僕もお菓子く鳴っちゃった

2010/04/11 (Sun)

[15] lure
詩人:涼暮 [投票][編集]

憂鬱の池で
疑餌(金句)の用な
惰性で浮き沈み


(幸福を待ちわびて)


左様ならする迄
何卒、愛おしい他人様
貴方が幸せでありますように


3日前の夢で
貴方を見失って
此の狂気が如何仕様も無く愛しいのだ


「痛いの、痛いの飛んでいけ」


此は"おまじない"だと貴方は云う

(則ち呪い)



憂鬱の池で
ルアーの惰性で

2010/04/11 (Sun)

[16] うさぎ
詩人:涼暮 [投票][編集]

赤い憂鬱と 白い嘘で
ウサギはできている


わたしは本当に愛していた


泣けない憂鬱と 甘い嘘の
ウサギは逃げた



わたしは本当は愛せなかった


森に溶け込んでざわめいた追悼は
ルビーの憂鬱と 砂糖味の嘘のウサギを永遠に追い掛ける

逃げられない


憂鬱とした雨は
今日も森に降り注ぐ

(わたしは本当は?)

2010/04/11 (Sun)

[17] 孤独
詩人:涼暮 [投票][編集]

孤独を否定したところで
所詮孤独は生けるものの運命
美しい貴方を見つめていても
想いは空を舞い
想いすらも孤独

一人ぼっち素敵ね
二人ぼっちより余程まし

手にしたソレはあまりにも弱いものだから
僕が持つには儚すぎる

だから
こうして毎晩
一人なんて辛くないよと孤独に話しかける

2010/04/11 (Sun)
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