詩人:なお | [投票][編集] |
愛し方を知らない。
そう気付かされたのは、子供を産んでから。
これでいいのか?と毎日繰り返される問答。
抱っこすれば、愛情は伝わるのだろうか?
私とこの子には絆は生まれてるんだろうか?
わからない。
でも仕方ない。
愛し方を知らないから。
否、私の知っている愛し方を子供にしたくはないから。
第二の私を作りたくないから。
100%信じれる事が愛すること?
その人を丸まま受け入れる事が愛すること?
きちんと愛するってどういうこと?
わからない。
母に拒絶された記憶が消えないまま、
愛することから逃げまくったから
これが当然の報いだというのなら、
なんて不公平なんだろう。
私は可愛がられなかった訳ではない。
わかっている。
もっと不幸な人はたくさんいる。
わかっている。
でも、現実に自分の子を前に惑う私は
どうすればいいんだろう。
弱い自分を責めても何も変わらない。
今更年老いた母を責めた所で仕方ない。
わかっている。
でも、私は第二の私を作ることがこわい。
ただひたすらに、それがこわい。
ただ笑顔でいることだけではダメだ。
感情を表すと負の感情もぶつけてしまう。
では、どうすれば?
愛し方を知らないという現実は
子育てという前には逃げることが出来ない。
愛してみようと想う。心から。
けれど、それが正解なのかは誰にもわからない。
それが今日もこわい。