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なおの部屋


[6] 怖い。
詩人:なお [投票][編集]

愛し方を知らない。
そう気付かされたのは、子供を産んでから。

これでいいのか?と毎日繰り返される問答。
抱っこすれば、愛情は伝わるのだろうか?
私とこの子には絆は生まれてるんだろうか?

わからない。
でも仕方ない。
愛し方を知らないから。
否、私の知っている愛し方を子供にしたくはないから。
第二の私を作りたくないから。

100%信じれる事が愛すること?
その人を丸まま受け入れる事が愛すること?
きちんと愛するってどういうこと?

わからない。
母に拒絶された記憶が消えないまま、
愛することから逃げまくったから
これが当然の報いだというのなら、
なんて不公平なんだろう。

私は可愛がられなかった訳ではない。
わかっている。
もっと不幸な人はたくさんいる。
わかっている。

でも、現実に自分の子を前に惑う私は
どうすればいいんだろう。

弱い自分を責めても何も変わらない。
今更年老いた母を責めた所で仕方ない。
わかっている。
でも、私は第二の私を作ることがこわい。
ただひたすらに、それがこわい。

ただ笑顔でいることだけではダメだ。
感情を表すと負の感情もぶつけてしまう。

では、どうすれば?

愛し方を知らないという現実は
子育てという前には逃げることが出来ない。

愛してみようと想う。心から。
けれど、それが正解なのかは誰にもわからない。

それが今日もこわい。

2003/09/29 (Mon)

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