詩人:狂魔 | [投票][編集] |
ブロンドが綺麗な水色スカートのお嬢様
お国ではちょっと有名な女の子
本日の意中のお相手は白い仔兎
ふわふわのスカートを軽く蹴って
高そうな懐中時計を追い掛けるフリをして
“お待ちになって仔兎さん、私と遊びましょう”
聞けば仔兎は逃げていく
蝶ネクタイが外れても
タキシードが破れても
逃げ惑う
“お待ちになって仔兎さん、私と遊びましょう”
笑顔で走るお嬢様の後ろには
血に濡れた道
枯れ果てた草木
動物の死骸
詩人:狂魔 | [投票][編集] |
僕のお部屋の
赤いソファに
お人形
お人形は
銀色のナイフに
赤い液体
赤い液体は
それは僕を叱る
ママの
ママは
赤いソファに座って
お人形さんに刺されたの
詩人:狂魔 | [投票][編集] |
今日は雨だった
空を見上げても
地を踏んでも
雨だった
濡れた猫が
震えながら鳴いていた
アナタは誰よりも先に
何よりも先に
か弱い声を拾いあげた
寒さに震えた猫に
綺麗な服を貸して
温かいご飯を作った
首には鈴を付けた
その代わり猫は
アナタに温もりを渡した
詩人:狂魔 | [投票][編集] |
ねぇドール
アナタとワタシ
どちらが先にあの世逝きかしら?
ねぇドール
アナタとワタシ
どちらが先に殺されるかしら?
ねぇドール
アナタとワタシ
どちらが先にナイフを突き付けるのかしら?
ねぇドール
何か喋ってごらんなさいよ