詩人:狂魔 | [投票][編集] |
何かに疲れた
別に逝きたい訳じゃ無い
ただ空が飛びたいだけ
自由な鳥の羽を毟り取って
己の背に埋め込みたいだけ
そして空を自由に飛んで
吹かれた風に煽られて
飛ぶ事に疲れて
落下したい
落ちたい場所は山火事の中
鼻を衝くたんぱく質の匂いの中で
肺に入ってくる灰を飲み込んで
目を閉じれば
きっと背に新しい羽根が生えて
偽りの羽根は本物に変わる気がする
あァ空飛ぶ鴉の
生きたままの羽根を
俺に捧げて
空へと誘って…
詩人:狂魔 | [投票][編集] |
猫が空を飛んでも地球は変わらず回ります
地に居なくなった猫達が
教えてくれるものは
地球が弱っている事なんです
まもなく地震が参りまァす
さぁ、皆さん空に逃げましょう
羽を持って
それを使って
羽撃きましょー
白ですか?
黒ですか?
それとも、それとも、
…赤ですか?
詩人:狂魔 | [投票][編集] |
アンタが望むなら
誰にも解らない様に
俺がアンタを殺してやる
誰にも見つからない場所に
俺がアンタを誘ってやる
もしも何かが怖いなら
俺が更なる恐怖を与えてやろう
藁の上に寝転がり
獣の様な声を上げて鳴け
マリアに抱かれ
皆に祝福された
彼のキリストが産まれた様に
アンタが望むなら
俺はユダにでもなってやる
嫌な者は何も見ずに
ただ眠れば良い
詩人:狂魔 | [投票][編集] |
長い階段の真ん中
貴方は降りるのでしょうか?
長い長い階段の真ん中
貴方は登るのでしょうか?
下で待ち構えているのは
貴方の嫌いな人間
上で待ち構えているのは
貴方の嫌いな人間
さぁ、立ち尽くさず
貴方が行かないのなら
私が登ってあげましょう
貴方が行かないのなら
私が降ってあげましょう
貴方は私に背中を向けて
ただ足を進めれば良いのです