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獏の部屋


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幻影の揺らめく視界
眩暈と無重力な予感
辺りに立ちこめる
乳白色の霧
迷い込んだ魂魄が
憎悪や悔恨を纏っている
ぼんやり灰色に浮かぶ
それらを避けながら霧の中を歩いている
不確かな予感は留まることなく
浮かんでは消え浮かんでは消え
確たるものになり得ない何か
それを追っているのかいないのか
疲労が全て感覚を麻痺させている
仄暗い魂魄の一つになって
果てのない乳色の闇に囚われている

2004/09/17 (Fri)

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