詩人:yumi | [投票][編集] |
遠くから眺めてるだけで、
良い訳はないでしょう?
傍観者は何も得られない。
見ているだけでは進歩しない。
さあ、
引き金を引きなさい。
逃げられないのなら、
退けないのなら、
目の前の私を撃ちなさい。
さあ、
銃口を私に向けなさい。
その一発で私が変わるかもしれない。
その一発であなたが変わるかもしれない。
そのふるえる手もいずれ、
私を支える手になるのでしょう?
さあ、
撃って。
撃ちなさい。
あなたの銃は、
すでに私に向かっているわ。
逃げはしない。
あなたの銃口に見とれているの。
詩人:yumi | [投票][編集] |
家へ帰ると猫が鳴く
電気を点ける気力も無く
ピンヒールを脱ぎ
ストッキングを捨て
ソファーへと倒れ込む
素足の自分にキスをして
スーツの肩を抱きしめて
擦り寄ってくる猫をかわし
携帯にかかる電話をかわし
熱いブラックコーヒーをいれ
わざと一気に飲み干して
心は穏やか
体の疲れは
この静けさの中に消えて行く
でも携帯の電源は切っておくわ
今日のあなたの別れの言葉も
ジョークとして閉まっておく
さっきの
この静けさをやぶる
携帯にかかる電話に免じて
詩人:yumi | [投票][編集] |
私はあなたが嫌いです。
好きだと心から思いますが、嫌いです。
嫌いとこも含めて好きなんですが、
時にその嫌いな部分だけ、表に出てきます。
私はそこばかりが目につくのです。
たった今も。
詩人:yumi | [投票][編集] |
手足が冷たい
布団の中は暖かい
頭まで被つた
安心する為だけの毛布
本当は貴方の温もりが欲しいのだけれど
毛布の中は息苦しい
自分の吐いた生温い二酸化炭素を
其の儘
又肺の中へ
本当は此処から顔を出したいのだけれど
「ヒカリが欲しぃ。この部屋ゎ暗すぎる。」
私は此処から抜け出せ無い
「ァナタが欲しぃ。私ゎ臆病すぎる。」
手足は未だ冷えた儘
恐る恐る目を開ける
其処はもう
ヒカリとァナタの夢の中
詩人:yumi | [投票][編集] |
此処の処 降り続ける雨を 如何にかして
貴方は来無ぃ
雨だから
庭の鯉も 綺麗な衣を身に纏ぃ 優雅に泳ぃで居ると云ぅのに
私は寒ぃ
雨だから
ひぃた口紅も
香るカシスも
御遊び相手の御勤めですから
熟れたチークも
濡れた髪も
御遊び相手の御仕事ですから
寂しぃ嘘はつか無ぃで
どぅせならば ぁの時に 然様ならしてくれれば 善かったのに
貴方は来無ぃ
雨だから
待つ身も悲しき 御遊びdoll
詩人:yumi | [投票][編集] |
誰とも比べ物にならないわ
私の薬指に光るダイヤ
幸せの振りして街に出れば
汚い男共が足を引く
横目で流して
お決まりのセリフ
「急いでいるので」
何をそんなに急ぐのか
無駄な時間を過ごしてやれば
後に気付く 長すぎる夜
早足のヒールとは逆に
時間だけが 止まってく
いつの間に捨てて来たのか
しがみついたプライドだけに
私は小指でぶら下がっている
別れてもはめている
ダイヤの指輪がその証
気付けばホームで泣いている
抜け出せぬ地下鉄
終わらぬトンネル
終わらぬ夜
抜け出したい
指輪からも
夜からも
詩人:yumi | [投票][編集] |
carol
不思議に鳴り響く其の音色
carol
幸せそうに囀る小鳥達
貴方達の仲間に入りたくて
私は此処でこうして居るの
carol
私の全てを幸福に変えて
carol
私の全てを残さず包んで
過去の全てを代えられるなら
どうかcarol
傍に居て
詩人:yumi | [投票][編集] |
寂びれたマンションに独り
取り残されて夢の中で独り
戯れ遊ぶ花畑を見て独り
物思わず吐息を漏らす
あんたはアタシを置いて逝った
夢に迄見なかった バッドエンド
熱は四拾度近く
汗は首筋を伝い堕ち
苦し紛れに唸る言葉は
「だうかとくと迎えに参つて」
御伽噺のような
優艶極楽寺のような
和の響きを持って
私は願うの
早く殺して
阿弥陀仏[マイダーリン]
詩人:yumi | [投票][編集] |
あたしを連れて逃げて。
どこか遠いところへ逃げて。
誰も知り合いのいない場所へ逃げて。
あたしとあなたが幸せに暮らせる場所へ逃げて。
あたしを守って死ぬくらいなら、
あたしを連れて遠くへ逃げて。
連れて逃げて。
…ねぇ?
詩人:yumi | [投票][編集] |
怖い 不安 悲しみ
怒り 切なさ
涙 笑顔は ルーレット
でもサヨナラはしない
それすら恐怖
手離せない
逃げられない
誓ったあの日も
涙 泣き顔
涙 伝い落ちる
焼いた手紙も
誓ったあの日も
Dearメリット
デメリット