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yumiの部屋  〜 投稿順表示 〜


[12] 貴方の世界の住居人
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当たり前だと思って居た 貴方の居る世界
此の外の寒さも 其れに比例する手の温もりも
もう 過去になって仕舞うのね

明日はもう無い
今を生きたい
願いだけ虚しく
過去にはならない

当たり前だと思って居た 貴方の居る世界
此の街の雑音も 其れに比例する部屋の静けさも
もう 過去になって仕舞うのね

此れで精一杯
明日になって仕舞え
願いだけ虚しく
今日を続ける

此れ以上 私を傷つけ無いで
私が傷つく程 貴方の優しさが怖いのよ

此れ以上 私に優しくし無いで
優しくされる程 次に来る痛みが怖いのよ

明日は 私に訪れない
貴方は 明日に生きればいい

当たり前だと思って居た 貴方の居る世界
それも今日で御仕舞いね
私にだけ 世界の滅亡が訪れる

貴方が居無い
それは 生きる意味が無い

住む家を失った私は
其の侭 土に還るのです

さようなら さようなら

素敵な死に様 ありがとう

2005/01/31 (Mon)

[13] 歪んだ幻想
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幻覚を見た
あの人が目の前で微笑んでいる
不思議ね
こんなにも恨んだあなたが恋しい

過去は拭えない
私の手帳に刻まれた記念日は
果てしなく
未来にまで記されている

愛したかった
愛されたかった

泣いてしまいたい
このまま
あの人の幻覚に抱かれて

あなたは今
あなたでない

あなたは今
別の人

決して笑わなかったあなたに
拭えない過去を失ったあなたに

目の前にいるのは
誰ですか

2005/02/04 (Fri)

[14] 蜘蛛の糸[クモノイト]
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未だ怒りは消ゑ止まぬ
未だ恐怖も消ゑ止まぬ

此処から出して
此処から救つて
だうか
此処から連れ去つて

未だ悲しみ消ゑ止まぬ
未だ涙も止め止まぬ

貴方は逃げて
貴方は来無ゐで
だうか
貴方は生き延びて

此処は貴方の居場所ぢや無ゐ

此処は貴方の居場所ぢや無ゐ

未だ笑顔欲し止まぬ
未だ温もり求め止まぬ

此処から出たゐ
此処から逃げたゐ
だうか
此処から…

2005/02/04 (Fri)

[15] 夜明けの晩に
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ゆっくりと回る円の中
取り残されて 私は独り

広い世界のど真ん中
取り残されて 私は独り

世界で私は独りだけ
そうよ私は独りだけ
 
ゆっくりと回る円の中
そうよ私は独りだけ

ぐるぐる回る
ぐるぐる回る

世界の中で 私は独り

ぐるぐる回る
ぐるぐる回る

皆の中で 私は独り

富士は無くなり
鷹も消え失せ
茄子もこの世にもういない

ぐるぐる回る
ぐるぐる回る

円の中で 私は独り

ぐるぐる回る
ぐるぐる回る

カゴの中で 私は独り

ほうら
私は死んでゆく

ほうら
私は消えてゆく

戯れていた鶴も亀も
今ではそこで倒れてる

ゆっくりと回る円の中
取り残されて 私は独り

広い世界のど真ん中
取り残されて 私は独り

頭の後ろに何かを感じる
後ろの正面だ〜あれ?

2005/02/11 (Fri)

[16] イレブン。
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僕が小さゐ頃、そほ云ゑば、御母さんは居無かつた。
そほして今、目の前に居る此の人は、きつと御母さんでは無ゐだらう。
昔夢で観た御母さんは、もつと元気に笑つて居た筈だ。

僕が小さゐ頃、そほ云ゑば、ポチは居無かつた。
そほして今、目の前に居る此の犬は、きつとポチでは無ゐだらう。
昔夢で観たポチは、もつと元気に走つて居た筈だ。


幼い頃のことはあやふやで
どんなに考えても霧がかかっているかのように
僕の記憶を蝕み
そして
儚く消えてゆく


・・・イレブン。

2005/02/11 (Fri)

[17] 子守唄
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眠れ好い子よ 夜の暗がりの中で
朝の光りはまだ来ぬ
夢の中で 夢の中で 希望の光を見るが良い

眠れ好い子よ 柔らかな揺り篭の中で
束の間の幸せに浸り
愛の中で 愛の中で 幸福の在り処を見るが良い

眠れ好い子よ 朝焼けはもう無い
お前の目は開かれる事無く
吾の中で 吾の中で 永遠の夢を見るが良い

2005/02/11 (Fri)

[18] エゴ
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好きな人に

好き

って言って

何が悪いの?

2005/02/12 (Sat)

[19] 片思い
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過去への清算を果たして
自分の未来を眺めたとき
その未来は恐ろしく曇っていて
私は目を逸らした

その曇った未来のさらに向こうには
貴方がただ
未来の地図を手に
歩く姿が

貴方が私を見つけたとき
貴方がその
私の古ぼけた未来を見つけたときに貴方は
その自分の地図の切れ端に
私の名前を
刻んでくれるのかな

遠くから眺めるだけの私には予想もつかない

そして貴方は
私の目の前を
何事もなかったかのように
通り過ぎて行く

ただの見知らぬ人同士のままで

2005/02/17 (Thu)

[20] TOKIO health
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山の手の緑は嫌い
直ぐ私を期待させるから

品川から乗り継いで
その嫌いな緑に乗る時
私の紅は必ずブラッドレッド

「さあイキましょう。
私はこれからお仕事です」

山の手の緑は嫌い
直ぐに人を乗っけるから

「誰でも直ぐに相手にする。
それは私の仕事も同じ」

花の都に着く前に
降りたその場所

五反田の駅から見える
私の楽園
その名は

ヘルス東京
癒しの花園
私がそこで得るのは快感

ヘルス東京
卑しいあなたを癒すために
私は今宵も
愛を失う

嬉し恥ずかし
ヘルス東京

2005/02/17 (Thu)

[21] 今は空洞
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だって

無意識の内に

左手は

お腹に添えられている

ねぇ

いないってわかってる

なのに

呼びかけている

だって

まだ忘れてない

だって

まだ伝わってくる

あの時のまま

あの時の

あったかさ

2005/02/18 (Fri)
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