詩人:yumi | [投票][編集] |
幻覚を見た
あの人が目の前で微笑んでいる
不思議ね
こんなにも恨んだあなたが恋しい
過去は拭えない
私の手帳に刻まれた記念日は
果てしなく
未来にまで記されている
愛したかった
愛されたかった
泣いてしまいたい
このまま
あの人の幻覚に抱かれて
あなたは今
あなたでない
あなたは今
別の人
決して笑わなかったあなたに
拭えない過去を失ったあなたに
目の前にいるのは
誰ですか
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当たり前だと思って居た 貴方の居る世界
此の外の寒さも 其れに比例する手の温もりも
もう 過去になって仕舞うのね
明日はもう無い
今を生きたい
願いだけ虚しく
過去にはならない
当たり前だと思って居た 貴方の居る世界
此の街の雑音も 其れに比例する部屋の静けさも
もう 過去になって仕舞うのね
此れで精一杯
明日になって仕舞え
願いだけ虚しく
今日を続ける
此れ以上 私を傷つけ無いで
私が傷つく程 貴方の優しさが怖いのよ
此れ以上 私に優しくし無いで
優しくされる程 次に来る痛みが怖いのよ
明日は 私に訪れない
貴方は 明日に生きればいい
当たり前だと思って居た 貴方の居る世界
それも今日で御仕舞いね
私にだけ 世界の滅亡が訪れる
貴方が居無い
それは 生きる意味が無い
住む家を失った私は
其の侭 土に還るのです
さようなら さようなら
素敵な死に様 ありがとう
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怖い 不安 悲しみ
怒り 切なさ
涙 笑顔は ルーレット
でもサヨナラはしない
それすら恐怖
手離せない
逃げられない
誓ったあの日も
涙 泣き顔
涙 伝い落ちる
焼いた手紙も
誓ったあの日も
Dearメリット
デメリット
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あたしを連れて逃げて。
どこか遠いところへ逃げて。
誰も知り合いのいない場所へ逃げて。
あたしとあなたが幸せに暮らせる場所へ逃げて。
あたしを守って死ぬくらいなら、
あたしを連れて遠くへ逃げて。
連れて逃げて。
…ねぇ?
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寂びれたマンションに独り
取り残されて夢の中で独り
戯れ遊ぶ花畑を見て独り
物思わず吐息を漏らす
あんたはアタシを置いて逝った
夢に迄見なかった バッドエンド
熱は四拾度近く
汗は首筋を伝い堕ち
苦し紛れに唸る言葉は
「だうかとくと迎えに参つて」
御伽噺のような
優艶極楽寺のような
和の響きを持って
私は願うの
早く殺して
阿弥陀仏[マイダーリン]
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carol
不思議に鳴り響く其の音色
carol
幸せそうに囀る小鳥達
貴方達の仲間に入りたくて
私は此処でこうして居るの
carol
私の全てを幸福に変えて
carol
私の全てを残さず包んで
過去の全てを代えられるなら
どうかcarol
傍に居て
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誰とも比べ物にならないわ
私の薬指に光るダイヤ
幸せの振りして街に出れば
汚い男共が足を引く
横目で流して
お決まりのセリフ
「急いでいるので」
何をそんなに急ぐのか
無駄な時間を過ごしてやれば
後に気付く 長すぎる夜
早足のヒールとは逆に
時間だけが 止まってく
いつの間に捨てて来たのか
しがみついたプライドだけに
私は小指でぶら下がっている
別れてもはめている
ダイヤの指輪がその証
気付けばホームで泣いている
抜け出せぬ地下鉄
終わらぬトンネル
終わらぬ夜
抜け出したい
指輪からも
夜からも
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此処の処 降り続ける雨を 如何にかして
貴方は来無ぃ
雨だから
庭の鯉も 綺麗な衣を身に纏ぃ 優雅に泳ぃで居ると云ぅのに
私は寒ぃ
雨だから
ひぃた口紅も
香るカシスも
御遊び相手の御勤めですから
熟れたチークも
濡れた髪も
御遊び相手の御仕事ですから
寂しぃ嘘はつか無ぃで
どぅせならば ぁの時に 然様ならしてくれれば 善かったのに
貴方は来無ぃ
雨だから
待つ身も悲しき 御遊びdoll
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手足が冷たい
布団の中は暖かい
頭まで被つた
安心する為だけの毛布
本当は貴方の温もりが欲しいのだけれど
毛布の中は息苦しい
自分の吐いた生温い二酸化炭素を
其の儘
又肺の中へ
本当は此処から顔を出したいのだけれど
「ヒカリが欲しぃ。この部屋ゎ暗すぎる。」
私は此処から抜け出せ無い
「ァナタが欲しぃ。私ゎ臆病すぎる。」
手足は未だ冷えた儘
恐る恐る目を開ける
其処はもう
ヒカリとァナタの夢の中
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私はあなたが嫌いです。
好きだと心から思いますが、嫌いです。
嫌いとこも含めて好きなんですが、
時にその嫌いな部分だけ、表に出てきます。
私はそこばかりが目につくのです。
たった今も。