詩人:yumi | [投票][編集] |
家へ帰ると猫が鳴く
電気を点ける気力も無く
ピンヒールを脱ぎ
ストッキングを捨て
ソファーへと倒れ込む
素足の自分にキスをして
スーツの肩を抱きしめて
擦り寄ってくる猫をかわし
携帯にかかる電話をかわし
熱いブラックコーヒーをいれ
わざと一気に飲み干して
心は穏やか
体の疲れは
この静けさの中に消えて行く
でも携帯の電源は切っておくわ
今日のあなたの別れの言葉も
ジョークとして閉まっておく
さっきの
この静けさをやぶる
携帯にかかる電話に免じて
詩人:yumi | [投票][編集] |
遠くから眺めてるだけで、
良い訳はないでしょう?
傍観者は何も得られない。
見ているだけでは進歩しない。
さあ、
引き金を引きなさい。
逃げられないのなら、
退けないのなら、
目の前の私を撃ちなさい。
さあ、
銃口を私に向けなさい。
その一発で私が変わるかもしれない。
その一発であなたが変わるかもしれない。
そのふるえる手もいずれ、
私を支える手になるのでしょう?
さあ、
撃って。
撃ちなさい。
あなたの銃は、
すでに私に向かっているわ。
逃げはしない。
あなたの銃口に見とれているの。