家へ帰ると猫が鳴く電気を点ける気力も無くピンヒールを脱ぎストッキングを捨てソファーへと倒れ込む素足の自分にキスをしてスーツの肩を抱きしめて擦り寄ってくる猫をかわし携帯にかかる電話をかわし熱いブラックコーヒーをいれわざと一気に飲み干して心は穏やか体の疲れはこの静けさの中に消えて行くでも携帯の電源は切っておくわ今日のあなたの別れの言葉もジョークとして閉まっておくさっきのこの静けさをやぶる携帯にかかる電話に免じて
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