詩人:クィルテット | [投票][編集] |
何故白は黒に染まってしまうのですか?
何故黒に染まってしまった白は
白に戻れないのですか?
私も黒に染まってしまった哀れな白です…
黒なのに白のふりをしている白です…
あぁ…神様…
私は哀れな子ですか?
正直な事を言って
楽になれば言いのに
自分がやったと言い張って
馬鹿な女ですね…私…
最後までお人好しで
利用されているのに気付いているくせに
本音を言わない…
本当、馬鹿な女です……
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今日も僕は戦う
戦場で
銃声が響く
空を見上げると
君を思い出す
こんな時代だから迷惑かもしれない
でも伝えて置きたい
君が好きだよ?
嘘じゃない
もしもこの戦いが終わって
もし無事に帰ってこれたら
結婚しよう
でも…もう二度と言わない
いや、言えない
ゴメンね?
僕にはもう明日が見えないんだ…
その代わり命がけで国を守るよ
今日も僕は戦う
戦場で
人を何人も殺し
仲間が死ぬ所を見る
戦場で銃声が響く
遠くの様で近い…
いや近かったんだ
僕の頭の中に
銃弾が入った音だから
僕はもう
後戻りが出来ないんだ
ゴメンね?
せめて君の花嫁姿…見たかった……な……
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気に入らなかったら暴力を振るい
自分と合わなかったら仲間外れ
そんな汚い貴方達に吐き気や苛みさえ覚えた
そんなに嫌なら別に構わなければ言いのに
中途半端な優しさ投げ掛けて
どれだけ私が苦しんだのか貴方達には分かるの?
嘆かわしい貴方達のその中途半端さが嫌いなのよ
どうか、どうか私の涙を返して
私をこれ以上泣かせないで頂戴な
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貴方は人をかばって死んだ…
貴方は人を守って死んだ…
貴方らしく、誇らしい死に方なのに
私は素直に喜べない
貴方が最後に私に触れた手は
血に濡れた手
貴方が最後に私に見せた表情は
涙でグチャグチャになった顔で必死に微笑んでいた
貴方は最後の最後まで上の人に忠実でしたね
こんな結果になる事を知っていてやったのでしょう?
ねぇ…?どうして?
どうして貴方じゃないとイケないの?
また私に微笑んで?
またお茶入れてお茶会しよう?
お願い…帰って来て…
それでも時は悪戯に進んで
貴方が何時帰って来て良い様にと
置いて置いた紅茶も冷めて冷たい
そして
心の穴の物足りなさに
私もまだ、冷めたまま動かない
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私は薬罐に恋をした
人は言う、悪趣味ねと
恋する気持ちに嘘は無いのに
でも薬罐にはポットがいて…
悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい悔しい…
これを嫉妬と言うのかしら?
私は薬罐に恋をした
人は言う、大丈夫?と
良いじゃない、恋愛なんて自由でしょ?
何時もお湯を入れて沸かして
そのお湯でお茶を飲んで
磨いて……
愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい…
これを愛と言うのかしら?
人を愛せない私…
だから私は『薬罐』に恋をする…
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貴方は歌を唄えます
私は歌を唄えません
それでも貴方は私の事を精一杯愛して下さいました
貴方は詩を作れます
私は詩を作れません
それでも貴方は私の我が儘も許して下さいました
貴方は自由に旅が出来ます
私は自由に旅が出来ません
それでも貴方は私の所へ何時も来て下さいました
貴方は叙情を言葉にする事が出来ます
私は叙事を言葉にする事は出来ません
それでも貴方は私を綺麗だと仰って下さいました
貴方は人を笑わす事の出来る綺麗な吟遊詩人です
私は人から笑われる汚ない大貧民です
それでも貴方は当たり前の様に私を抱き締めて下さいました
貴方は色々な人から愛されます
私は色々な人から嫌われます
それでも貴方は私の最後の望みを聞いて下さいました
私が終焉を迎えたら貴方が作って下さった鎮魂歌を唄って下さると
約束を守って下さってありがとう……
そして、さよなら。
吟遊詩人の貴方を心の底から愛していました。
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0歳の時の私
生まれ落ちた私は誰が誰だか分からなかった
2歳の時の私
お祖母ちゃんが大好きで何時も甘えてた
5歳の時の私
大好きなお祖母ちゃんが死んでとても泣いた。けどお父さんが慰めてくれた。
8歳の私
お父さんもお母さんも大好きだった。お父さんもお母さんも私が大好きだった。
10歳の時の私
妹が産まれた。私は一人ぼっちになった。けどお祖父ちゃんと遊んだ
13歳の時の私
お祖父ちゃんが死んだ。あまり理解が出来なかった。
15歳の時の私
お父さんやお母さんに反抗しまくった。誰も私の気持ちを理解出来る人が居なくて寂しかった。
18歳の時の私
お父さんやお母さんが嫌になった。私の事嫌いになったのかな?
20歳の時の私
お父さんと喧嘩をしてお家を飛び出した。全てが嫌になった。
そして今私は夫も子供も居て、理解してくれる人達もいる。
ただ前と違うのは、お父さんとお母さんが居ない事。
どっちも死んじゃったよ。
私を探している途中に前方不注意で交通事故。
ただ私はまた愛して貰いたくて…
ただ私はまた見て欲しくて…
冗談で飛び出しただけなのにさ
車が来て居るのも気付かない程本気で探してさ交通事故?バッカじゃないの?本当呆れるよ。
でもね、お父さん。もうお父さんの事ダサイとか言わないからまた昔の事話して?
でもね、お母さん。もう我が儘言わないから家事のやり方教えて?
私お父さんとお母さんの間に産まれてとっても幸せだよ?
私の目標はねお父さんとお母さんみたいな人になる事なの。
最後まで迷惑かけてゴメンね?
許してくれないかもしれないけどさ。
でもこれだけは伝えたい。
私を愛してくれてありがとう。
私を育ててくれてありがとう。
私を産んでくれてありがとう。
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ぽつんとした部屋で独りで泣いた
独りぼっちが悲しくて
泣いてるんじゃない
薄情な奴等に置いてかれて
悔しくて泣いてるんだ
独りぼっちが寂しくて
泣いてるんじゃない
可哀相な奴等がとても
哀れで泣いてやってんだ
本当は
そんな風だから
何時まで経っても
独りぼっちなんだって
分かっているのに
素直になれない自分が
一番悲しくて泣いて居るなんて
自分が一番分かってるんだ
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皆々、人間て言うのは
理不尽だ。
例えば苛めだって
苛めっ子はただ苛められっ子がムカつくから苛める。
苛められっ子は苛めっ子に目を着けられる様な事するから苛められる。
傍観者は自分等に火種をまかれたくないから敢えて止めない。
皆勝手だ。この上醜い物はない。
どうしても自分の意見を突き通そうとする。
だから争いが起こる。
すると沢山の被害が出る。
皆私利私欲な人間が招いた事だ。
皆皆汚い。
皆皆大嫌い。
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『何で泣くの?』
それは貴方にうんざりしたからです。
『何で言う事聞かないの?』
それは貴方が嫌いだからです。
『何でアンタなんか産んだの?』
それは貴方が勝手に産んだんです。
『何でアンタなんか生きてんの?』
それは貴方が生かしてるからです。
私は鏡…何でも知ってる鏡。
『アンタなんか死んじゃえば?』
それは……それはね
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