詩人:クィルテット | [投票][編集] |
お母さんが『つらい?』
と聞いた。
一瞬置いて私は
『ううん、つらくないよ』
と言った。
本当はね、お母さん。とってもつらい。
死にたくなる程…つらいよ。
でもね、私の為に
お金を惜しまず使ってくれる所や
私が『つらくない』って言った時に見せる
安心した笑みを見るとね
どうしても…本当の事、言えないよ。
実はね、もう…心も体も
ガタがきてるの。
最近吐き気や目眩、頭痛とか凄くて
心も…何だか安定しない
いっその事、死んだ方が楽かもしれない
だけど私、お母さんの悲しむ顔見たくないから
頑張るよ……
心身共に壊れてしまうまで…
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全ては運命という戯曲の上で踊らされている。
出会いも奇跡も終焉すらも
所詮人間は
神の操り人形なんだ
運命すら変える事の出来ない
無力な人形…
ほら、何処かであの子が泣いているよ?
君はあの子の必然という運命を変える事が出来るかい?
そう、君は人生の主人公でもヒロインでもない
ただのエキストラ
戯曲の上で踊り狂わされる
可哀相な可哀相な…
extra―……
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光り輝く その姿を
目が紅くなる程 見開き
神々しい姿を
とくと目に焼き付けると良い
『クズ共め平伏すのだ!』
踊れ 舞え 愚民共!
雄高らかに 響く声を
聾唖になる程 聞き伏せ
この美な高笑いを
存分に焼き付けるが良い
『女王様とお呼びなさい!』
歌え 叫べ 庶民共!
誰よりも音楽用語を
愛する華美詩人 その名も
『華麗なる桂冠詩人』
音楽舐めんなよ!
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誰かの言いなりになっていれば
果たして僕は幸せになれるだろうか?
例えそれが辛く厳しい事であっても
例えそれが嫌で死にたくなっても
僕はそれを乗り越えれば強くなれるだろうか?
僕は誰より高みへ行く為に
努力し続ける
だからお願い
後一分だけ泣かせて下さい。
そしたらまた、頑張れる気がするから
そしたらまた頑張りますから
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泣きたいよ泣けないよ
大丈夫。独りでもやって行ける
私は強い子なんだ。
大丈夫。友達なんかいらない。
私は頑丈なんだ。
でもね、時々弱さに憧れる。
いっそのこと泡の様になってしまえば良いと
そうしたらもっと
素直になれるだろうか?
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貴方と喧嘩した日の次の朝
名前を呼んでくれると期待して
ずっと布団の中で待っていた
だけど貴方は名前を呼ばなかった
苦しいよ苦しいよ
貴方にとって私は
どういう存在ですか?
遅刻しただけど
それよりももっと悲しいのは
貴方の声がしなかった事
悲しいよ悲しいよ
貴方にとって私は
邪魔な存在ですか?
いっそのこと夢から醒めなければ良い
貴方が起こしてくれない現実などいらないから
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ドロドロ……
ドロドロ…
それはまるで蜂蜜の様に
哀しく
虚しく
儚く
溶けてゆく…
思い出も
世界も
自分さえも……
ほら、見て?
貴方のいない世界なんて
こんなにも脆い……
(お願い…帰って来て…)