詩人:クィルテット | [投票][編集] |
満ちる
満ちる
闇が満ちる
暗黒の闇が満ちる
全てが闇に染まる
闇に生きて闇に落ちる
闇こそが安らぎ
もう何も感じない
冷たい闇
深淵に潜む闇
今日も闇を纏い
闇に眠る
闇に溶ける
もうなにも見えない
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君が好きだから
君が好きだから
必死に涙を堪えた
作り笑いもした
なのに目の前の君は
まるで私なんか初めからいなかった様に
他の人と幸せそうに…
君が好きだから
君が好きだから
大切だった物も捨てた
一生懸命尽くしてきた
なのに目の前の君は
私なんか忘れた様に
他の人と……
もうすぐ壊れる
もうすぐ毀れる
もうすぐ笑えなくなる
もうすぐ笑顔も作れなくなる
もうすぐ泣けなくなる
もうすぐ心が砕ける
もうすぐ私は私じゃなくなる
もうすぐ貴方は貴方じゃなくなる
もうすぐ…
もうすぐ……
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「あの人はもうすぐ死ぬよ」
私の中の“何か”がそう囁いた。
その声は幻聴か能力なのかは私にも分からない。
誰にもわからない。
「あの人は死んだよ」
またあの声だ。
私は「そう…」と答えた。
誰だか分からない声。
耳を澄ますといつも聞こえる。
ただ、一つ分かるのは
私の中の“何か”は結局“私”なのだと
暗がりの向こうで
“何か”が笑ったのは
夢か将又現か……
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「過去に戻れたら」とか人は言うけれど
本当に過去に戻れたのなら
生きている意味がなくなってしまうんじゃないかと私は思う
どんなに失敗しても
どんなに後悔しても
それはアナタの「生きた証」
失敗してもやり直せば良い
後悔してもその後悔をいかして次に繋げればいい
生きている限り「chance」は巡って来るのだから…
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大丈夫、もう慣れたから。
ただ、ちょっと疲れただけ。
人に裏切られるのは平気だよ。
きっと私が騙されやすそうな顔してるんだね。ごめんね。
でもね、「平気」とは言うけれど
それは「表の自分」が感じなくなっただけで、心の何処かで他の自分が押しつぶされそうになってると思う。
怯えながら「裏切られるのは怖い」って泣いてるんじゃないかな。
だけどアナタが私を騙して幸せなら何だって言いよ。
アナタが私を見てくれるだけで幸せなの。
私ね、優しいアナタのその胡散臭くて偽善者みたいな笑顔が大好きだよ。
だからもし私が死んだら、その笑顔で送り出して。
その代わり、本当に愛してる人の前では本当の笑顔で……
それで、幸せでいてね……
死ンデモズット大好キダヨ
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嘗て栄えた古代文明がどうして滅びたか。
さぁ、その真実は暗い闇の中。
しかし一説によれば英知を越えたものは滅びる運命とある。
それは死神にか、或いは神にか、それは誰一人知り及ぶことではないのだが
私は自分の手だと考える。
例えば、
動物は人間より知恵が劣っていると言う者がいる。
確かに、人間の方が遥かに上かもしれない。
しかし知恵は知恵でも攻撃的な知恵というものがある。
人間はまさにそれだ。
攻撃的な知恵は優秀だが煩悩がある故に自分を、世界を、全てを滅ぼすことになる。
さぁしかし、諸君。
神から君らに与えられたのはそれだけか?
攻撃的なら機械も同じ。
機械にはないもの、それは心だ。
古人曰わく良心は時に考える力をも変えるそうだ。
選択肢は3つ。
このまま世界が滅びるのをただ待つか、
破壊者に自分もなるか
それとも自分の手で変えるか
選ぶのは自由でかまわない。
選択は人間に与えられた唯一の自由だからね。
ただし、時は戻らないよ。
人生二者択一だ。
私は君が後悔しない道を選ぶことを願っているよ。
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無に帰る前に
もう一度だけ
貴方に触れられる
術が欲しかった
でもそれはただの
贅沢だったんだ
一度滅びた身で
ありながら
側にいて見れて
いたのに
それ以上を
望んでしまった
でももう
なにもいらない
ただ貴方の近くに
いれたことは
忘れないよ
いずれ私は
名も忘れられ
顔も声すらも
貴方の世界から
消えるけど
それでも
楽しかった
だから
さようなら
.
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大切そうなものが実はそんなに大切じゃなかったり
どうでも良さそうなものほど実は大切だったり
難しそうなものほど実は簡単だったり
簡単そうなものほど実は難しかったり
全て逆さまで上手くいかなくて生きにくかったりするかもしれない
でも忘れないで
本当に大切なものに
何も難しいことなんかない
人を愛すのも
自分を愛すのも
見失わないで
アナタを愛していない人なんかいない
誰かを、何かを愛していない人なんていない
アナタは、独りじゃない
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もう外の景色を見ることは出来ないから
もう好きな人と一緒に笑うことは出来ないから
だから残された時間の中で沢山宝物を描くの
好きな場所
好きな物
好きな食べ物
世界で一番好きな人
悲しくならないように
白い部屋を埋め尽くして
こんなものでも
寂しさを紛らわすモノにはなるから
本当はね死ぬのが怖くないなんて
貴方があの子と幸せになってほしいなんて
私が貴方のこと好きじゃないなんて
全部嘘なんだよ。
ごめんね、最後まで嘘しかつけなくてごめんなさい。
死ぬのは怖いよ
本当は誰にも渡したくないよ
誰よりも君のこと大好き
ごめん。ごめんね、ごめんなさい
私が最後に描くのは
貴方と私があの約束の場所で幸せに暮らしている絵
きっと貴方は私の存在なんかいずれ忘れてしまうでしょう
でもこの絵が残っている限り、覚えていて
私は貴方を愛していました。
私は確かに生きていました。
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詩人:クィルテット | [投票][編集] |
いない いない
彼がいない
五月のあの日、突然
いなくなってしまった
嘘だ いなくなった
なんて嘘
君は消されたんだ
君が消えたことで
真実がすべて
虚像に変わる
嫌だ 忘れたくない
貴方は確かに、
いたんだよ
いたはず。
あの日、確かに…
『 』は遠くに
行ってしまった
私の届かない場所
暗い夜空に輝く
青白い星に
なってしまった
なら、どうして
星になってしまったの?
そもそも『 』
って誰のこと?
いつ星になったの?
あの日っていつのこと?
私は、今何を悲しんでいたの?
.