| 詩人:クィルテット | [投票][編集] |
貴方は人をかばって死んだ…
貴方は人を守って死んだ…
貴方らしく、誇らしい死に方なのに
私は素直に喜べない
貴方が最後に私に触れた手は
血に濡れた手
貴方が最後に私に見せた表情は
涙でグチャグチャになった顔で必死に微笑んでいた
貴方は最後の最後まで上の人に忠実でしたね
こんな結果になる事を知っていてやったのでしょう?
ねぇ…?どうして?
どうして貴方じゃないとイケないの?
また私に微笑んで?
またお茶入れてお茶会しよう?
お願い…帰って来て…
それでも時は悪戯に進んで
貴方が何時帰って来て良い様にと
置いて置いた紅茶も冷めて冷たい
そして
心の穴の物足りなさに
私もまだ、冷めたまま動かない
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気に入らなかったら暴力を振るい
自分と合わなかったら仲間外れ
そんな汚い貴方達に吐き気や苛みさえ覚えた
そんなに嫌なら別に構わなければ言いのに
中途半端な優しさ投げ掛けて
どれだけ私が苦しんだのか貴方達には分かるの?
嘆かわしい貴方達のその中途半端さが嫌いなのよ
どうか、どうか私の涙を返して
私をこれ以上泣かせないで頂戴な
| 詩人:クィルテット | [投票][編集] |
今日も僕は戦う
戦場で
銃声が響く
空を見上げると
君を思い出す
こんな時代だから迷惑かもしれない
でも伝えて置きたい
君が好きだよ?
嘘じゃない
もしもこの戦いが終わって
もし無事に帰ってこれたら
結婚しよう
でも…もう二度と言わない
いや、言えない
ゴメンね?
僕にはもう明日が見えないんだ…
その代わり命がけで国を守るよ
今日も僕は戦う
戦場で
人を何人も殺し
仲間が死ぬ所を見る
戦場で銃声が響く
遠くの様で近い…
いや近かったんだ
僕の頭の中に
銃弾が入った音だから
僕はもう
後戻りが出来ないんだ
ゴメンね?
せめて君の花嫁姿…見たかった……な……
| 詩人:クィルテット | [投票][編集] |
何故白は黒に染まってしまうのですか?
何故黒に染まってしまった白は
白に戻れないのですか?
私も黒に染まってしまった哀れな白です…
黒なのに白のふりをしている白です…
あぁ…神様…
私は哀れな子ですか?
正直な事を言って
楽になれば言いのに
自分がやったと言い張って
馬鹿な女ですね…私…
最後までお人好しで
利用されているのに気付いているくせに
本音を言わない…
本当、馬鹿な女です……