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クィルテットの部屋


[4] 貴方の死
詩人:クィルテット [投票][得票][編集]

貴方は人をかばって死んだ…
貴方は人を守って死んだ…

貴方らしく、誇らしい死に方なのに
私は素直に喜べない

貴方が最後に私に触れた手は
血に濡れた手

貴方が最後に私に見せた表情は
涙でグチャグチャになった顔で必死に微笑んでいた

貴方は最後の最後まで上の人に忠実でしたね
こんな結果になる事を知っていてやったのでしょう?


ねぇ…?どうして?
どうして貴方じゃないとイケないの?

また私に微笑んで?

またお茶入れてお茶会しよう?

お願い…帰って来て…





それでも時は悪戯に進んで

貴方が何時帰って来て良い様にと
置いて置いた紅茶も冷めて冷たい

そして

心の穴の物足りなさに
私もまだ、冷めたまま動かない

2006/12/02 (Sat)

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