詩人:夕凪 | [投票][編集] |
夕立の後に
綺麗に架かる虹
そんな景色に
キラキラと
瞳を輝かせ
見上げる
故郷の友の
嘘のない言葉
落ちる涙もまた
嘘のない涙 ‥
明日が晴れなら
懐かしい浜へ行く
明日が雨なら
古家の窓越しの
見慣れた路地を
散歩しよう ‥
どこに居ても
潮の香りは
届いてくるよ ‥
瞳を閉じれば
そこはいつでも
温かな
海辺の町になる ‥
いつでもそこで
愛する人達が
待っている ─‥
この町が
私の
帰れる場所 ‥
潮風の町
私のふるさと ─‥
たとえ離れていても
愛している ─‥
温もりが
聞こえてくるんだ ─‥。
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あの頃が
あの頃から
手を振っている ‥
風の匂いが
違えども
雲の流れが
変われども
この地に
射す夕陽は
この胸に
抱く笑顔は
変わらない ‥
何一つ
変わりはしない ─‥
君が
歩み続ける今に
幸あれ ─‥。
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後悔だけは
残さぬようにと
日々努め
涙を流すなら
止めどなく
泣くだろう ‥
人間らしさ
その本当の愛に
気付いた時、
私はこの上なく
不器用に
振る舞うのだ ‥
生と死を
受け入れる時
何故か穏やかな
感情で
ひどく
泣き続けたの
だった ─‥。
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幸せの答え探し
それは
何処にいようと
例え寂しさに
時に目を細め
滲んでも
生きてゆく限り
長い時を経て
やがては
知るのだろう ‥
故郷を去り
新たな風を受け
遠い空の下
大切な家族
そして友へと
強く想い
馳せ続ける ‥
懐かしさは
鮮明なファインダー
愛しさは
透明な笑顔の先
空は果てしなく
繋がり合うという
僅かばかりの
望郷の念 ‥
どうか
幸せであれと
願う心を抱き
私は今、
踏み出した道を
愛そうと絶えず
誓いを新たに
生きている ‥
もう一度の
人生を
生まれ変わる様に
生きている ─‥
愛する人と共に
この街を
かけがえのない
故郷へと
変えていく ─‥。
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お母さん ‥
私に優しさを
教えてくれて
ありがとう ‥
私に幸せを
与えてくれて
ありがとう ‥
低酸素脳症の
苦しみの中で
必死に
生きてくれて
ありがとう ‥
私の言葉に
応えようと
涙を流し
唇を動かそうと
何かを伝えようと
必死に
想いを残そうと
してくれて
ありがとう ‥
私 ちゃんと
幸せに
なるからね ‥
お母さんが
望んでくれた
本当の幸せを
精一杯
生きていくからね ‥
お母さん ‥
世界一優しくて
強い魂を持つ
お母さん ‥
お母さんの娘で
いられる事
こんなにも
感謝してるよ ‥
誰よりも温かく
正直で
純粋なお母さん ‥
あなたの娘で
在り続ける事が
この上なく
幸せです ─‥
お母さん ─‥
生きていてくれて
本当に
ありがとう ─‥。
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あの日の
お侍様は
知っていたの
でしょうか ─‥
檜の僅かな
香だけを残し
何を言葉に
するでもなく
ただ静かに
過ぎ去って
行った ─‥
この旅の空は
晴れ渡る
ことでしょう ─‥
頬を伝うもの ‥
これは涙では
ありません ‥
あの日
夕日の向こうへと
消えて行った
あなたの背中が
反射させた
その眩しさが
露となり
届いたのです ─‥
お侍様 ‥
届くでしょうか ─‥
私の空が
晴れ渡る日
あなたの空も
晴れ渡り
長い旅路の中
変わらず
健やかで
あります様にと ─‥。
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私の本物を
偽物だと放った
人がいた
だけど
そんな事は
構わない ─‥
ほんの少しも
怯まない ─‥
私の本物は
私にとって本物で
それは
紛れもなく
本物でしかない ─‥。