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夕凪の部屋  〜 新着順表示 〜


[73] 道徳心
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 クラクションが
 飛び交う
 忙しい交差点


 譲り合いなんて
 存在しない
 身勝手な
 自己顕示欲






 そう
 思っていたけど ‥






 救急車のサイレンが
 聞こえた時


 全ての車が
 躊躇なく
 道を開けるのを
 目にした ‥




 さっきまで
 鳴り響いていた
 身勝手さなど
 嘘のように


 右へ 左へ
 譲り合い
 一つの命の為に
 心を繋ぐ ‥








 私達人間も
 まだまだ
 捨てたもんじゃない ‥




 走り抜ける救急車を
 見届けながら 


 胸の奥に
 熱いものが
 込み上げるのを
 感じていた ─‥。








2011/12/10 (Sat)

[72] 波紋
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 遠くから
 波紋のような
 小さな振動が
 伝わってくる ‥




 誰かが
 呼んでるの ?
 それは
 あの人なの ‥?




 いや何か違う
 あれは
 たぶん

 そうだ 私だ ─‥








 勇気って
 何だと思う ?


 そこまで
 行くから
 待っててよ




 君の心が
 知りたいよ


 そこから
 呼んでる
 その意味を
 教えてよ ─‥






 波紋のような
 小さな振動が

 徐々に
 この鼓動に
 重なり


 確かな熱さを
 感じる ‥






 そうか

 一つに
 なるんだ ─‥。








2011/12/10 (Sat)

[71] 
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 思い出せるのは
 暖かい記憶ばかり ‥




 感じるのは
 寂しさばかり ‥






 逢いたくて
 逢いたくて

 壊れてしまう






 道しるべが
 探せない ‥






 あなたに

 逢いたい ─‥








2011/12/09 (Fri)

[70] 感情オーケストラ
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 感情は

 一つになんて
 出来ないね ‥






 ひしめき合って
 喧嘩し合って


 互いを
 見ない様にと

 忙しく
 振る舞ってる ‥








 いっそ

 オーケストラにでも
 してしまおうか ?


 喜怒哀楽の
 感情オーケストラ ─‥






 指揮者は
 さしずめ

 大好きな君に ─‥。








2011/12/09 (Fri)

[69] 感情オーケストラ─第二楽章─‥
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 大人になった
 それぞれの
 感情の音色






 哀は怒を庇い

 軋む音を
 慰め合う




 喜と楽は

 同調して
 虹色に跳ねた ‥








 この心の中

 美しい
 鼓動のソナタを

 広げ響かせる


 喜怒哀楽の
 感情オーケストラ ‥






 指揮者は
 今でも

 ただ一人の

 愛するあなた ─‥。








2011/12/09 (Fri)

[68] 制服
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 放課後の匂い


 雨を見上げる

 少女達の
 笑い声 ‥






 スカートの裾を
 揺らし

 駆け出した ─‥








 教室の窓際
 忘れたままの

 初恋の色 ‥


 小さく揺れた






 雨は雪に変わる
 下校のチャイム


 正直な背中が

 溶けてゆく ─‥。








2011/12/07 (Wed)

[67] 希望の光 ─Kobe ─‥
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 記憶の傷痕を
 慰める様に


 祈りを灯す
 光のアーチ ‥






 数十万個の
 輝きが


 人々の心に
 力を宿す






 十数年の歳月を
 共に歩んだ道のりを


 忘れぬ様に
 残せる様に






 希望の光が
 ここにある


 消えても尚
 ここにある ─‥。








2011/12/07 (Wed)

[66] バトン・リレー
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 愛する意味
 生きてる意味


 分からなくても
 嘆かずに






 いつか見える
 やがて気付く


 その時が来たら
 伝えてよ






 後付けだって
 誇らしい ─‥


 そこに居る君が
 素晴らしい ─‥。








2011/12/06 (Tue)

[65] Love letter
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 一行で
 全てを伝える


 あなたの
 奥行き ‥








 余白に落とす
 一粒が


 それを
 受け取った
 しるし ─‥。








2011/12/06 (Tue)

[64] 一輪の優しさ
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 道端に寂しく転がる
 空き缶を

 拾い上げたら少し
 優しくなれた ‥






 いつもうまく
 伝えきれない

 感謝だとか
 後悔だとかを

 空き缶みたいに
 捨てようとしたって




 結局 誰かが
 そっと拾い上げて

 行くべき場所へ
 運んでしまうから ‥




 泣かずには
 いられないんだ ‥

 進まずには
 いられないんだ ‥






 宙ぶらりんの心が
 降り立つその日

 僅かばかりでも
 今より優しく
 あれたらいい ‥






 道端に落ちてた
 空き缶を

 綺麗に洗って
 水を注ぐ ‥




 そこに花を一輪
 挿して

 優しい響きの
 名前を付けた ─‥。








2011/12/04 (Sun)
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