詩人:夕凪 | [投票][編集] |
息が出来なくて
視界が霞んで
あなたの苦しみが
リンクする
私は生きてる
あなたも
生きてる ─‥
この今を
受け入れる為
この今を
乗り越える為に
強くなりたい ─‥
ただ
強くありたいと
涙を流してる ─‥。
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母の介護から
手が離れ
何年ぶりかに
家を出た ‥
線路添いから
一本外れた
古い木造ハイツ
お向かいの
ちびっ子達の声や
お隣さんの
生活用水の音
時折、過ぎる
電車の音さえ
ありふれた
日常の音で溢れる
この空間が
今は妙に心地いい ‥
新しい居場所が
新しい私の
背中を押して
明日もここから
踏み出してく ─‥
駅前通2丁目
南向き木造ハイツ
過去から未来へと
風が抜ける
私の心の窓辺は
今日も変わらず
日当たり良好です 。
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まだ子供の
あたしが
思い描いた
未来の私は
もっとずっと
かっこ良くて
キラキラしてた ‥
子供のあたしは
今の私を見て
プクッと
ふくれてるけど
ここまで来たら
きっと
分かるよ ─‥
大人の私が
立ってるここから
見ている景色が
君が描いた
未来よりも
残酷で幸せで
泣けるんだって
こと ‥
極上に不器用に
笑いながら
生きてる ─‥
そんな私の心は
君の理想よりも
キラキラ眩しい
温かな喜びに
満ち溢れている
ことを ─‥。
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洗濯機に
くたくたの
心を入れて
回してみよう
柔軟剤は
少し多め
グルングルン
グルグル ─‥
大きなドラムで
跳ねてる様子を
ぼんやり
眺めてる ‥
綺麗サッパリ
フワフワに
軽くなーれ 。
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ごめん、て
上手に謝れない
お兄ちゃん
私から
不意打ちで
電話すると
よく喋る ‥
空回りの
お兄ちゃんに
しまいには
笑ってしまう ‥
しまった、
また許して
しまった ‥
不器用すぎて
憎めない人ね
お兄ちゃん 。
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心に刺さった
無数の刺は
抱き締めて
埋め込んだ ─‥
傷みは去り
風が向きを変える ─‥
この人生を
愛してる、と
今 迷いなく
言える ─‥。
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石ころ
蹴飛ばして
追い掛けて
石ころ
放り投げて
ジャンプして
石ころ
握り締めて
空を見た ─‥
ほっぺに雨粒
落ちてきて
泣きたくなって
俯いた ‥
お花の傘が
フワリ来て
私に居場所
くれたんだ ─‥
繋いだ手と手
温かで
優しい笑顔の
帰り道
ポッケの中で
石ころが
幸せそうに
揺られてた ─‥。
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奇跡は
起こりえるから
奇跡と
呼ぶのだと
聞いた ‥
奇跡を
信じながら
私はどこかで
奇跡を
諦めていた ‥
しかし奇跡は
訪れたのだ ─‥
そして
奇跡はそっと
去って行った ‥
奇跡は
一瞬の輝きの様に
ずっと
留まる事は
ないのだ ‥
それでも
私は
奇跡を見た ‥
その瞬間
喜びに涙し
全てに感謝し
手を合わせ
噛み締めた ‥
奇跡は
起こりえるのだ
僅かな瞬間だと
痛み、哀しみ
落胆しても
確かに
奇跡は
起こるのだ ‥
奇跡を見た日
私は
全てに感謝し
跪いた ‥
幻の様な
か弱い瞬間でも
奇跡は確かに
存在し
私は間違いなく
救われたのだ ─‥。