詩人:夕凪 | [投票][編集] |
うまくなんて
笑えないのに
笑おうとして
泣いちゃったね ─‥
困らせるつもり
なかったんだよ ‥
歩き出した
背中に
胸が 痛んで ‥
だけど
頑張れ 、て
心からそう
思ったんだよ ‥
旅立ちの 朝
喜びと寂しさが
並んで手を
振っていた ─‥。
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大きな まる
小さな まる ‥
色んな まるが
風に乗って
浮かんで 揺れて ‥
光に透けた
まるのなか
想い出達が
見え隠れする ‥
懐かしい まる ‥
大好きな まる ─‥
私の記憶を
吸い込んで
高く 遠く
舞い上がって
弾けて ‥
消えたよ ─‥。
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今を生きる
お侍様 ‥
旅の道中
心 晴れ渡って
いますか ‥?
あなたに
伝えたいことが
あるのです
あなたに
預けたい夢が
あるのです
あなたに
もう一度だけ
逢いたいのです ─‥。
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あの日
横一列に並んで
スタートの合図で
駆け出した ─‥
蹴り上げる
砂の音
むせ返す風
秋の匂い ─‥
ゴールを
思い描いた
訳じゃない
そんなもの
なくて良かった ─‥
あの日
終わることを
知っていたから
息が切れるほど
走りたかった
振り返らず
ただ
夕陽色の
始まりを探して ─‥。
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鍵盤に触れて
新しい希望を
描いたら
寂しがり屋の
指先が
織り成す世界は
ありったけの
愛しさに
溢れて震えた ─‥
願い事 一つ
あの人へ ‥
あの人の命へ
響きます様に ─‥。
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非常階段を
駆け上がった ─‥
古びたビルの
屋上に出て
両手を広げて
大空と風を
抱き締める ─‥
─私は
ちゃんと
ここに居る ─‥
私の両手は
いつしか
泣き崩れる
私の体温を
抱き締めていた ─‥。
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駆け足だと
転ぶんです
立ち止まると
泣くんです
足元を見て
前を向いて
右左 右左 ‥
カチカチ カチカチ ‥
ゆっくり
歩くのが
性に合うから
歌うんです 。
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疲れた心を
引きずって
思い出したよに
見上げた
お月様 ─‥
毎日見上げる
訳ではなくて
身勝手な想いで
見上げています
お月様
ごめんなさい ‥
誰も彼も
何もかも
急ぎ足で行き交うと
いうのに
遠いお空の上
あなたは
いつ何時も
とても静かで
穏やかで
いらっしゃいます ‥
痛んだ心を
拾い上げて
まぁるいあなたは
まぁるく輝く ‥
お月様 ‥
今夜も綺麗で
いらっしゃいます ‥
明日もあなたは
身勝手な誰かを
ただ 黙って
優しく
拾い上げて
くれるのでしょう ─‥