詩人:夕凪 | [投票][編集] |
あの月を
あの星を
見上げた時の
たった
二人だけの
重ねた時間を
私はずっと
忘れない ─‥
あなたに抱いた
かけがえのない
一つの恋心を ─‥
叶う事なく
眠った想い ‥
それでも私は
忘れない ─‥
あなたが
与えて
くれたもの
あなたが
教えて
くれたもの ‥
ただ一人の
あなたを ‥
その全てを
私は生涯
忘れない ─‥。
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息が切れるほど
走った ─‥
速まる鼓動
抑えきれない情熱 ─‥
歩道橋を
一気に駆け上がる ─‥
産まれたての風に
心を預け
見上げた空は
限りなく
澄んでいた ─‥。
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黒
何色にも染まらず
全ての色を
寄せ付けず
圧倒する
揺るぎない強さ ─‥
白
何色にも染まるが
全ての色に
触れる事を
躊躇させる
凛とした純粋さ ─‥
対照的でいて
同じだけの
存在感で
そこに立つ
二つの美しさ ─‥。
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自分を
駆り立てるもの
自分を
戒めるもの
自分を
苦しめるもの
自分を
救い出すもの
自分を
蔑むもの
自分を
許せるもの
自分を
導き出すもの
答えはいつも
委ねられている
他ならぬ
自分自身に ─‥
あなた自身に ─‥。
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優しいものを
集めて
心の中に
丁寧に飾った ‥
それは
形なきもの
それは
ふっくらと
暖かいもの ‥
優しいものを
感じて
心の外へと
惜しみなく広げた ‥
それは
形あるもの
それは
笑顔に変わって
今 日溜まりと
手を繋いだよ ─‥。
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緑色が好きです
穏やかで優しい
自然の匂いがします
華やかで情熱的な
強い原色は
持たないのです
緑色が好きです
呼吸をする様に
当たり障りなく
そこに居て
いつの間にか
なくてはならないと
必要とされる
そんな色を持つ
存在に
憧れるのです ─‥。
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本来の姿
ただシンプルで
ある事が
何より難しく
何より尊い ─‥
挑むのではなく
逃げるのでもなく
ありのままを
受け入れる事
ありのままを
愛する事
この瞬間の鼓動
この瞬間の感情
あなたは
透明な純度で
あなた自身を
感じていますか ─‥?
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苦しみは何度も
押し寄せて
その度に
もう歩けないと
うずくまる
それでも人は
生きたいと願い
もがきながら
前に進んでいく ‥
閉じた目の奥
映るものが
ただ暗闇でしか
なくても
その闇を
怖れないで ─‥
砂を噛む様な
悔しさも
滲み出す
哀しみも
必ずあなたを
強くする ─‥
生きてさえいれば
何度でも人は
這い上がれる ─‥
人は弱い生き物
けれど人は
強い生き物
延べられた手を
見失わないで ‥
受け止めた
苦しみの数だけ
あなたは
変わっていく ─‥
嫌になるまで
生き抜いて
最後に見えるもの
その時落ちる涙
その意味に
出逢うまで
生きて
生きて
愛していて ─‥。
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ひとひらの
雪 舞う
肩に降りて
そっと溶けた ‥
一片の
優しさ降りる
胸に馴染んで
静かに染みた ‥
生きる意味
探すよう
あなたの声に
もたれかかる
大丈夫だと
包んでくれる
その強さ
あなたは
冬の日溜まり ─‥
愛のかたちは
不確かで
時に風が
さらってしまう ‥
それでも
私は信じてる
私は愛してる ‥
あなたの眼差しが
映すもの
その美しさに
見惚れた ‥
私の全てを
抱き留めて
あなたは笑う
春風のよに
あなたは
ここにいる
言葉はいらない
肌で感じる ‥
かけがえのない
ただ一人の
奇跡の人 ─‥
あなたしか
癒せない
傷痕に触れて
何度も
何度も
愛しさをくれる ─‥
迷いなく
全てを
捧げるよ ‥
この身も
心も全てを ─‥
今
あなただけに ─‥。
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あの時の
あの瞬間の
喜びの涙を
あなたに
そっと
預けたい ‥
夜明けなど
訪れないと
俯いていた心に
あなたが
新しい朝を
描いてくれた ‥
私は今
愛を見ている ─‥
あなたという
奇跡を
抱き締めて
あなたという
光に向かって
咲いた
真冬の向日葵 ─‥。