頑なに
握り締めた
手のひら
指の隙間から
滲み伝う
独りよがりな
後悔の雫
誰に許しを
請うというの ‥
もうずっと
許されていた ‥
この道は
いつか
歩いた道
この空は
いつか
仰いだ空
あの場所は
いつか
約束した場所 ─‥
いつか ‥
優しい響きで
すぐ傍に
今もある ─‥
この今は
いつか居た
いつかを連れて ‥
この今は
いつか振り返る
いつかになる ‥
開いた
手のひらを
空に翳したら
朝陽の
柔らかな熱が
雫を溶かして
新しい輝きを
今 拡げた ─‥。
2012/01/03 (Tue)