マングローブの 根っこに座り 水平線に ピースした 真夏の避暑地 見付けた日 ‥ 見上げれば 私の空を覆う 緑の葉 静かに凪く 水面に 木漏れ日を 幾つも落とし 煌めく ‥ マングローブに 抱かれて 生命の音を 聴いていた ‥ そよぐ風の音 ひんやりと 焼けた素肌に 心地よく 長い眠りを 誘う様に いつまでも どこまでも 優しく 揺れていた ─‥ マングローブに 抱かれた日 夏の記憶 淡く遠い記憶 ─‥。
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