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夕凪の部屋


[185] 散りゆく秋、息吹く春
詩人:夕凪 [投票][編集]




長く続いた苦悩の日々を
なぜだろう
懐かしくさえ感じ
穏やかに泣けるのだ‥

空ばかり見上げて
語り掛けるのではなく

時には
目の前を吹き抜ける風に
目を閉じ感じる‥

この世界にある
この世界を繋ぐ
様々な愛、憎しみ
悦びや苦悩‥


脱け殻の様な
この頼りない心に

あなたはそれでも
優しい温もりで
新しい力を宿すだろう‥


儚く散りゆく秋
また新しく息吹く春‥


あなたに逢いたいと
願うだび
私は春を待つだろう‥

冷たい冬を
乗り越えたその時
私はきっと

あなたを知るだろう‥
あなたに逢えるだろう‥


その木漏れ日のような
はにかんだ笑顔を
残した言葉の優しさを

春を待つ私の心は
募る逢いたさに
幾度も涙を流す‥

それでも今は
静かに春を
待ちたいのです‥

再び愛を導く為に‥
何度も命を感じる為に‥。








2012/10/21 (Sun)

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