ホーム > 詩人の部屋 > 夕凪の部屋 > 光

夕凪の部屋


[9] 
詩人:夕凪 [投票][得票][編集]



 やりきれない思いに
 心を痛めながら

 それでも また
 歩き出せると
 信じていた ‥


 夜明けの訪れに
 寂しさを感じながら

 それぞれの朝に
 手を振りながら
 別れた ‥


 ここにいる
 今の自分は

 とても小さな
 存在でしか
 ないけれど ‥




 この両手を精一杯
 伸ばしても届かない
 ものがある事を

 あの時 君は
 教えてくれた
 強気な瞳で


 陽の光が射す様に
 かけがえのない今に
 一筋でも
 見えたとしたら

 堪えていた涙を拭って
 自分の弱さも受け止め
 行こう ─‥






 茜色に染まる
 空を見つめながら

 泣きたい程の
 熱い想いを
 感じていた ‥


 震える唇を
 痛い位噛み締めながら

 凍てついた風に
 負けない様に
 顔を上げた ‥


 ここにいる
 今の自分を

 きっといつかは
 越えてゆける
 はずだから ‥




 この両手に精一杯
 集めてもこぼれ落ちて
 しまうけれど

 つまづく度に
 差し伸べられた
 手の温もりは今も ‥


 陽の光が射す方へ
 歩いてゆくんだ
 そう 君を
 見失わない様に

 堪えていた涙が
 いつか 渇いた空を
 潤す様に ─‥






 この両手を精一杯
 伸ばしたら触れられる
 ものがある事を

 あの時 君は
 教えてくれた
 優しい瞳で


 陽の光が射す様に
 かけがえのない今を
 生きてゆけるのだと
 したら

 堪えていた涙はきっと
 痛い程の喜びに変わって
 溢れ出す ─‥。








2011/10/09 (Sun)

前頁] [夕凪の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -