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旅立つ人に 羽は要らない
どこか遠くへ 逃げたくなるから
この地についた 足だけでいい
それはどこにも 行けるから
いつか僕らは この地をけって
広い空へと 飛び立つのだろう
だけど僕らに 羽はない
刻んだモノが 羽となる
飛翔するなら 羽は要らない
この地についた 足があればいい
それはどこにも 飛べるから…
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この風のように
自由に空を翔けられたら
どんなにいいのだろう
時には羽を休めて
また風は吹くのだろう
この木のように
大地にただずむことができたら
どんなにいいのだろう
哀しい雨にうたれても
また陽は昇るのだろう
この川のように
永遠の存在で在れたら
どんなにいいのだろう
それは海に流れて
また命が芽生えるのだろう
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あの日 あの時 あの場所で
白い鳥が 羽ばたいた
銀色に輝く その鳥は
雲の彼方へ 溶け込んだ
僕が空に 飛んでから
どれだけ月日が 流れたろう
君が空から 消えてから
どれだけ月日が 流れたろう
この日 この時 この場所で
僕は時々 思い出す
白く羽ばたく その鳥は
光の彼方へ 溶け込んだ
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風が吹いた あの日から
僕らの時間は 動いている
小さく刻む 時の中で
少しずつでも 歩いていた
風がやんだ あの日から
僕らは歩みを 止めていた
いつかは見えた あの空も
今は闇しか 見えはしない
たった一度だけ
風が吹いた
僕らは一歩を踏み出した
風が吹いた この日から
僕らの時間は動き出した
止まらない 時間の中で
僕らは 歩き続けている
少しずつ 少しずつだけど
風吹く場所へ…
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遠く遠くに 失った
気付かなかった 大切なもの
時はいつでも 刻まれて
僕を少しも 待ちはしない
全ては遠い 花火のように
咲いては 儚く 散ってゆく
失くして気付いた ものがある
忘れないから 未来を築く
僕の見た 物語は
まだ遠く 霞んでいる
全ては遠い 花火のように
咲いては 儚く 散ってゆく
霞みの先は まだ遠く
未来は僕にも わからない
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白紙の街に 彩った鐘
高く遠くへ 鳴り響く鐘
いつか忘れた 記憶の中で
それはいつでも 教えてくれた
虚空に広がる 虹たちに
手を伸ばした 遠い日々
白紙の街に 色褪せた鐘
静かに静かに 閉ざされる音
いつか街を 彩る日まで
もう少しだけ 描きたい
いつまでも 僕を照らす
鐘の鳴る街を
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いつか射した 日差しのような
日々は遠くに 過ぎ去った
今はただ 在るけど無い
空回りする 音のない世界
知ってる?
いつか 空が 教えてくれた
雨の後には虹が出るって
あの空の
向こうは今も 霞んでる
だから僕は 待っている
僕はただ これしかできない
弱いからは 理由じゃない
だけどただ これだけでいい
導かれるまま 歩き続けよう
虹を見る その日まで