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トシの部屋


[24] 寂 寞
詩人:トシ [投票][編集]

 独りになると、昔の自分に戻りそうな気がする。

 真っ黒な服装をして、不機嫌そうな顔をしていた私…

 ズボンのポケットに手を突っ込み、首を傾げて歩いていた私…

 真っ黒なバイクに跨り、サングラスをして走らせていた私…

 他人を否定して、誰かが近づいてくるのを嫌っていた私…

 どうしてそんなに風に生きていたの?

 それはきっと、誰かに気付かれるのが怖かったからだろうね。

 自分のことを受け入れるのが怖かったからだろうね。

 自分が独りでいるのは、自分が避けられているからではないって、

 自分が独りでいるのは、自分が他人を避けているからなんだって、

 そう信じたかったんだよね?

2001/04/29 (Sun)

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