詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
君の家の屋根が見えるような気がしたから
窓を開けて風を受け入れた
私は背中に温かさ感じて
二人で毛布にくるまって見たのは
夜はこないで欲しいと言った
キラキラした朝
お別れ間際は
いつだって寂しい
儚い時間は
私の中では高速にめぐる
君の家の屋根が探せなくて
涙がでてくるんだよ
ごめん
ずっと一緒にいたいって
思っている
過去も未来も進行形で
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
止まる笑顔
抱き合いながら
ののしりあっていた
アタシは泣き叫び
アナタはそれにいらいらする
それでもいいと
それでも幸せだと
言い切った恋があった
果実は
実ができたって
種ができたって
味ががなければ買ってはもらえない
寄り添って
腐るのを待つ
アタシたちは
悪意のない言葉で傷つけあうのが
好きだったわけじゃない
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
会いたい、さみしい
それでいっぱい。
忙しいのは
わかったよ
じゃあ私はどうしたらいい?
友達の彼は
県外だけど市内にいて、
“遠距離だけど週一はあいにきてくれるんだって”
あまり言いたくない
セリフだったけど
必死だったから言っちゃった
君と誰かなんて
比べようないこと
私が知ってるのに。
あなたは
その距離で遠距離?
笑わせんな
と言った
徒歩十分の距離にいるのに
時間を作ってくれない君が。
メール、今日もこない
デンワ、する気にならないって
あなたのことは分かったよ
忙しくて自分の時間すらないから
大事にしたいんだよね
じゃぁ私はなにもできないの?
サインも送り続けてるし
はっきり言うこともある
それでも何も変わらないし
何も伝わらない
あなたのなかに
私はこれっぽっちも住んでない
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
昼間っから
白昼堂々
ユメを見る
きっとあなたの
ユメを見る
現実なんていらない
全部悪夢に
あげちゃう
じつは
君に会える日のため
生活スタイルかえてる
課題も寝る時間削るよ
バイトのシフトもずらす
話題についてくために
最近のお笑い番組も
みてるの…
現実をたべさせたら
悪夢
疲労にそそのかされて
襲う甘いユメ
確かにとまる時間があるの
止められる魔法があるんだってば
仕事で構えないのは
わかってるから
代償どおりでなくていい
将来のことも
そりゃ考えるけど
将来にもちゃっかり君がいる予定で
ついつい引き込まれてく
リビドー
こんなユメにそそのかされる
妄想乙女はたくさんいるはず
みんな隠しているの?
悪魔に使えたら
休めるのはほんのつかのま
ねぇ
その腕で眠らせて
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
自分に変われるとこなんて
もう、ないと思ってた
少し
怖いけど
素足で虹を渡るイメージで
あなたからはぐれる
さよなら さよなら
今は引き留めてもらうための背中じゃ
ないから
七色の涙
振り返れる場所を見つけたら、
あなたのとこに
帰るの。
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
私の大好きなあの人は
ひどくニブチンで
こんなこと言わせないでよ!!
ってこと言わせるの
私の大好きなあの人は
女の子と関わりがあまりなくて
ついつい無神経なことするの
それでも大好きなあの人は
好きとは言ってくれなくて
言葉はいちいち遠まわし
私はじれてじれて
涙をおとす
私も涙も君に墜ちてく
会いにこれないの
わかってるから
そんなのわかってる
“会いたい”
その四文字のメールに
五分の電話がほしい
“俺も”って言ってくれたら
あした1日
君のこと考えずにすむのに
私の大好きなニブチンは…
一度だけ
忘れた頃にやさしさくれた
みんないるのに私しかわからない優しさ
そんか瞬間が
実は沢山あって
気づいていないのは
私なのかもしれない
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
初めて泊まった日の次の日だったんだよ
君は好きな人とじゃなきゃ付き合えないと言った
逆に聞くけど、好きじゃない人と付き合えるの?って
まただ…と思った。
行き詰まって君に答え求めて
へりくつみたいな質問を返されて
私は
好きじゃなきゃキスもセックスもできないといった
君は言葉返せなくなって
私は続けて
男と女の違いなの?と言った
殴ってやりたい。とも
じゃあ今から行くから。って
君が殴られにきて
殴れるわけもなく
地元の小さな港の岸壁で
軽自動車のなか
ずっと泣いてた
君が涙拭こうとしてきて
ますます悲しくなって
そういうことするから期待する
止めてといった
俺でいいの?と聴くから
うなづき
俺がいいの?と聴くから
強くうなづき
はっきり付き合ってください
って言うのなかったよね?
言われたから、
言ったらいいの?
君はウンと言って
付き合ってください…
死にそうな声で言ったら
今までの責める言葉とか慰めとか涙とか好きとか
なにしても首を横に降ってた君が
いいよ。
とあっさり答えた。
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
プラクティス
プラクティス
あなたの好きな曲聞いてます
プラクティス
プラクティス
話題についていけるように
予習してるの。
プラクティス
プラクティス
鏡の前で笑ってみる
プラクティス
プラクティス
そして
そっとしおれる
何度も挑戦して
伝わらなくて
それでも
れんしゆうしてる
思いつくまま
日常の選択肢で自分よりも君寄りを
選んじゃうくらい
いつも背伸び
だけど届かない
気づかれても恥ずかしいな
すっごくミジメだよー。
プラクティス
プラクティス
れんしゅう、いくらしても
身につかないのに
涙の味だけはしっかり覚えてしまった
もう辞めたいよ
でも辞めたくないよ
私だけあいして
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
ストレス性なのか
明け方のような夕方に目覚めて
透明な液をトイレで吐いた
自分を苦しめる思いのもろもろです
ほっといたら
こうなることわかってて
薬も飲まなかった
忘れてた
なにも考えてないぼうっとしてた夜
たかが偏頭痛だけど。
長期のホリデー
考える時間があるだけ価値のない日々
君は慰めに来てくれた
引き寄せて抱きしめるなんて
そんな男らしいコト、できたんだ
辛いときにいてくれると
悲しみは収まるけど
キスしてもセックスしても
友達って君が言ううちは
涙の出元は断たれなくて
発作みたいに感情の失禁を繰り返すよ
独りで治さなきゃいけないこと
わかってはいるんだよ
でもあなたの腕で見る夢が一番
白目向きながらオーバードーズするの
詩人:こうさぎましろ | [投票][編集] |
食らいつくように
キスしてるとき
赤ん坊もこんな気持ちかな、と思う
愛しくてそれが全てで
なければ生きていけないもの
何度も目薬をさす
ドライアイは
潤う心とウラハラだけども
愛してるイタみが
辛辣なら
それも習慣化するから
私に合わせたキスなんてしないで
“寒そうだったから”
ほんとの気持ちが見えないまま
裸の私を抱きしめている
でもそのフィーリングは
素敵だと思った
眠るとき
温かみをそばで感じるそれは
代え難い安心感
ひとときの退行
つかの間の幸せ