もしも
世界が終わっても

たぶん
僕は終わってない

あなたの事が
嫌いだ って
そう言ってしまうと
嘘になるけど

その嘘を
「本当」だと言って

気持ちを「嘘」に
してしまった方が

少しは
気が楽になるけれど

例え あなたが
僕の為を想って
言い放った嘘だとしても

本当の事じゃないんなら
報われる事は無いんだよ

誰も嘘なんて
つきたくて
つくワケじゃあないんだ

人を騙す為に
つく嘘もあるけどさ

本当は何かを
守る為につくものなんだ

煙草の匂いが残る
この部屋を出て行くのは
少し名残惜しいけれど

いつまでも
この部屋にいたら

いつまでも あなたから
巣立てない気がするから

いつまでも
「本気を出せば
僕はやれるんだ」って

言ってばかりで

カッコ悪さを
さらけ出すのを恐れてる

僕は一体いつになったら
本気になれるんだろう？

そろそろ本気の
使い所を忘れそうだよ

地図やニュースで
よく眼にする

だだっ広い世界は
全然いらないから

ただあなたという
160cmの小さな世界を

どうか丸ごと
僕に全て下さい

もしも世界から
光が失くなったら

きっと僕らは
もう立てない

眼に映る全てが
あやふやで

キミの笑顔もきっと
ほんの僅かだって
見えやしない

あなたが僕を
「好き」なのか
「嫌い」なのかなんて
今はとりあえずいい

春風強く 吹き荒れる
絢爛な この桜の下で

綺麗に散る桜の花びらを
一緒に見ている今だけは

最初から そこは
道だったワケじゃないよ

何千何万もの人達が
それを望み
進んだからこそ
そこに道は出来たんだ

それと同じ様に
僕も
何千何万もの人が
憧れる様な人になりたい

そしていつかは
あなたの憧れになれれば
もう僕はそれだけで良い