本気で悲しくて

心に
穴が開いた時って

意外とあっさりしてて
涙は
出ないもんなんだな

離れていても
まだ繋がっている

それを確かめるのは
文の羅列と受話器越しの声

そんな不確かな
ものじゃなくて

ただキミに
キミそのものだけに

この言葉を伝えたかった

キミと会話出来る時間が
僕の一番好きな時間だ

キミの口から僕じゃない
違う男の話を聞く時が

世界で一番嫌いな時間だ

キミの声を
独り占め出来る

僕は今
世界で一番の幸せ者だ

「恋」

皆が知っている
その言葉は

きっと
僕を
苦しめる為にあるんだ

心は泣かない

その代わりに
ただ
穴が開くだけ

「さよなら」

僕は知っている
その言葉の意味を

それは終わりを照らす
始まりの光だという事を

落ちていく 雨粒

消えてゆく 雨粒

もしもこれが 流星なら

一体どれほどの
願いが叶うのだろう

恥ずかしげもなく

堂々と
そう言えるのは

冗談とか
嘘とかじゃなくて

本当に
そう思ってるからなんだ

世界中の
どんな言葉も関係ない

ただ
「大好き以上の大好き」

そうとしか
この感情は言い表せない