詩人:夢花火 | [投票][編集] |
そう
光があれば 陰が生まれるように
入口があれば 出口がある
底辺があれば 頂点が生まれるように
始まりがあれば 終わりがある
出会いがあれば 別れもあって
笑顔があれば 涙がある
希望があれば 絶望に
幸福があれば 悲しみが
平和があれば 戦争が
誰かといても いつかは独りになる
表があれば 裏がある
こんな世界にも 必ず朝はやってくる
朝の光は貴方を照らし
貴方は他の誰かを照らし
そしてその誰かは また他の誰かを照らすだろう
そうしてずっと 続いてゆく光で
かけがえのない
花を咲かそう
詩人:夢花火 | [投票][編集] |
白い花が 咲いている
風に揺れて、野に佇んで。
空には 月が浮かんでいる
白蒼の檻を絡み 突き上げて
その存在を示している
地は猛り 獣は吠える
驕りを隠し 巻き込んで
自らを 無用と謂う
それでも それが真実なら
僕の心は あの白く光る
一粒の光に よく似ている
何万年もの 時を経て
静かに静かに 消えてゆく
白い花が 咲いている
誰にも見られず 揺れている
摘み取る事は 容易いが
咲かせ続ける事は 難しい
そう
この白い花は 心に似ている