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番犬の部屋


[13] 無題
詩人:番犬 [投票][編集]

一日中ターンテーブルの

灼けつく音を耳に傾けていた

朝日が夕焼けに変わるのも気づかず

心地良い空間の無重力にレコード

ケミカルと煙とパイプの煤とオールドスクール

そしてあらゆる種類の音楽の裾野

そこに立ち尽くす

ヒップホップやメロコア

グランジにヘビィロック

HR/HMにパンク

レゲエとオールディーズ

フォーク カントリー クラシック トランス

現時点で興味をくすぐるのはブルース

一本のギターと空白の凌ぎ合い

聴くというよりも見つめてる

音符の流れと時代の残り火を

何を思う訳でもなく

何を隠そうとする訳でもなく

数年も経てば古臭くなるような

そんな音や言葉に揺られながら

ただ一日中レコードから立ち上る

焦げついた臭いに人間を感じてた

2006/11/04 (Sat)

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