ホーム > 詩人の部屋 > 1986の部屋 > 路側帯に浮かぶ月

1986の部屋


[1] 路側帯に浮かぶ月
詩人:1986 [投票][編集]

帰りが遅くなったので、
怖いなぁと歩いていたら
街燈のない道に出た

月明かりしかない
裏道のような目抜き通り

急ぐことも
迷うこともない
怖いことも何もない
地図さえない平和な道を
僕は一人 一人 ひとり…

気がつくと
あたりには街燈がともり
家の光があふれる道路
いつもの
少しだけ危ない夜道

月を見上げながら
僕は家路を急ぐ

2003/10/14 (Tue)

[前頁] [1986の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -