細胞は刻一刻と死に続け刹那刹那に新しく生まれ変わってゆくのに自我だけが頑固にしがみ付きたがる激しい雷鳴も重く淀んだ暗雲も何時までもそこに留まってはいない目を閉じて静かに呼吸すればぼくはいつでも澄み切った空になれる変えられない現実も自分が変わるだけで晴れ間が見えてくる
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