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椿 みなと(元 華々)の部屋


[81] 人魚夢
詩人:椿 みなと(元 華々) [投票][得票][編集]


海に
浮かびながら

人魚のように
波の流れに
身をまかせてたら

どこに
辿りつけるだろう

なんてことを
考えていた

こつっと
頭をぶつけて
顔をあげたとき
目の前に
広がってるのは

どこの
国の海岸で

どんな
景色なのだろう

もしも
願いが叶うなら
時間を忘れて
なにもかも忘れて
この海を漂いたい

青い空に白い雲
夜の月に星
島から島を渡る
渡り鳥たちや
異国へと渡る
飛行機なんかを

海の
真ん中から

ぼーっと
眺めたりしたい

ときどきは
海を横切る
漁師船の
船乗りたちに
天気なんかを
聞いたりなんかして

海の中を泳ぐ
水母や魚の呼吸に
耳を済まして

潮風のにおいを
鼻で感じながら

ただただ
海を漂いたい

海を渡る
人魚がいる

なんて

ニュースに
なるほど
綺麗な姿は
してないけれど

海の綺麗さを
肌で心で
感じるから

せめて
ここの海を

暫くの間
漂わせていて
貰えるよう

私の足元を泳ぐ
ブルーの魚に
水の中でそっと
耳うちをした

海は
とても
やさしくて
穏やかで

空のように
青く澄んだ
海を漂う
私の気分は

まるで
人魚の気分


2009/09/15 (Tue)

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