詩人:リコ | [投票][編集] |
肉眼直視
許されない
beautiful king
太陽サマサマ
この星を
生かすも殺すも奴次第
彼を拝むには
色眼鏡が必要なもんで
強者の放つ
絶対的な光
容赦無く
弱者を消し去る
威厳を放つ
そんな訳で
アンタが高値で買った
太陽の精巧なイミテーション
素晴らしくドロドロな
ブランド下げた
スカスカ魂に
アタシは
強姦された模様
だって
ほら
まだ
月の下でヒステリックに祈り続けてる
オチのあるパロディがまだ
続いてるかと
本気で思った
願わくばカリスマ教祖様?
豚箱に入る勇気は無いんだろうけど
こんな所で
善を真っ当する覚悟
アンタに
買える訳が無い
アタシは憎んでる訳じゃあない
殺してやるなんて
おやすみなさいと
同じ意味さ
ぶにぶにとした
紫色の心の塊に
刺さった千本針
アンタが奥深く丁寧に一本ずつ
ねじ込んだ事も
数年立てば
灰皿の床
煙へと揉み消された
その
お子様論議に砂糖をまぶす様な
甘い甘い
ロケンロールイミテ
じゃらじゃら化け狸
フリフリ
そう
フリでしかない
騙せるのは馬鹿な女くらいだろう
昔のアタシみたいなさ
あの日
ザーメンの沼に落ちたアタシ事
切りつけ
散った正義の旗
ぴらぴら舞い墜ち
女に言わせた
さようならすら
温く
ナイフは毎回研がなきゃ切れないって事
知らないアンタに
笑えた
アンタなんぞに切られるイイコなら
むしろ楽だったね
イミテフリフリロックンロール
即席不幸を売りに女を抱く
雄弁に広げる
机上論者よ
ROCK IS NOT KNOWLEDGE
なぁ
涅槃のアイツは
アンタほど
器用じゃ無いから
死んだんじゃないのか?
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悪役は皆
ワイングラスに
シャム猫撫でながら
「勇者よこのワシを倒せると思略―ふふふ…ははは…アッーハッハッハッハッハッ!!」
こんなだと
まだ本気で思ってる
大人は皆
蟻にも
バッタにも
気付かないで
忙しく
満員電車で押し寿司になりながら
君ィ!ヤメタマヘ!カチカチカチカチカチカチカチカチ
こんなだと
思ってる
まだ思ってる
多分これは
ピンポーン
正解だろう?
キチっとスーツ
ポマード横ワケ
紳士服のコ、ナ、カ
いつの時代やねん
昭和か!アホ!
お前等の声が
聞こえてきそうだ
阿呆女:バッタと蟻を喰ってみよう是?
神様になれるやも
阿呆男:うんこちんちん言うてみ!
楽になるぞ!
阿呆男女:お前なら出来る
根拠も何もあったもんじゃない
うんこも
ちんちんも
バッチくて
リコ嫌っ☆
付け焼き刃の
乙女を召喚
ゴゴゴゴゴと
苺が揺れる
こんな奴等を生かしておいていいのか
ああ神様
こんな奴等で
世界がいっぱいになったなら
大人のイメーヂ
見事にクラッシュ
ヘルプミー
さっきから腹が痛いんだ
笑いがとまんねぇ
お釈迦様の蜘蛛の糸
地嶽から這い上がる
最後の希望
キラキラと
半透明な糸には
馬鹿なボケが
粒になって混じっていた
垂れ下がる
糸を必死に掴んだんだ
もう
こんな場所にはいたくないって
なぁ
見下ろした地嶽絵図を笑いに変えるなんて
無理だろうけど
ボケ混じりな蜘蛛の糸を
垂れ下げる阿呆で
この世界が
いっぱいになったなら
世界は変わるんじゃないかって
なぁ
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冷たい風に刺された
皮膚はぶるぶると
冬だと解き
今にも千切れそうに
精一杯
木に張り付く
枯れ葉に嘆き
緑葉を忍ぶ
一瞬の心の癖は
溜め息に変わる
地べたに倒れた
枯れ葉
見逃さずに
その一枚を
クシャリと音立て
踏みつぶす
それは
一枚なのに
一枚なのに
枯れ葉を生んだ
木は泣くのだろう
その一枚で
何故枯れ木と?
あの一枚で
何故緑木と?
枯れ葉を生んだのは
私です
緑葉を生んだのも
また私です
私はここに
ここにいるのに
触れたなら
ボロボロ崩れる
茶色い私
光り輝き
つるつると
なだらかな手触り
緑の私
その一枚は
全体では無い
私は全てを
生む側で
踏みつぶされた
ボロリと悲哀
くるくる指で回された
緑の一枚
生の象徴
あなたは全てを
愛してくださらないのですか
あなたは
木である
私を見てくださらないのですか
私は枯れ葉でも無く
私は緑葉でも無く
私は全てを
生み出す側の
一本の木なのです
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黒いボタンは
黒い画面を生み
残骸データは
罪悪の味
腐りかけのスープ
自ら飲む様に
ここからまだ
這い這いすら
出来ず私
何度も
何度も
かきむしった髪の毛を
優しく撫でたのは
貴方の手のひら
それだけで
罵倒と共に
その手を祓って
走り出した真夜中
しょっぱかったなら
苦いのなら
まだ良かった
ハテナマークの
無味がぐるぐる
ドクロマークなら
まだ良かった
あの輪の中にいる
一名の女子の様に
振る舞えたなら
繰り返す
叫び声ばかり
トンネルの向こうに
走り出し
残された私
地べたを殴って
弱者を纏い
贅沢な絶望が
過去へ過去へと
穴の中へ
祓いのけた
手のひらだけが
優しかった
無味の夜
その手だけが
頷ける
甘味を含んだ
優しさだった
立ち上がる
理由となる
私にとっての
全てだった
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嘘吐き黒猫
頭からピチャリ
被ったミルク
ぺろぺろと
ぶりっ子烏
鳴く鳴く手放す
ガラス玉
巣から
愛しいあの子の部屋へ
最後のセリフを
繰り返す
僕は馬鹿以外の
何者でも無い
思い付きの思想が
リードを外し
手放された快楽と安堵
高原駆け抜け
瞬間にして
弾丸を飲み込み
その場に倒れた
僕の事だよ
君の事だよ
テーブルの上で
転がる苺
潰すのは
いつだって
この白い右手で
点と点
線と線
繋がって
はみ出さない様に
塗絵をする
少女の頬を叩く
偉い偉い
そのお手手は
何も生まない
何も生まない
何も生まない
昔々のアンラッキーを
立派な卵に
孵れるほど
強かないんだ
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頬を紅くするまでに
及ばない
ぬるまった湯
浸かり
熱らしからぬ水温は
骨まで届かず
その皮膚を
やんわりと
ふやけさせるのみだった
足湯から抜け出て
冷たくなった足
こべりついた
数々の悲鳴
ゼェゼェとしか
歩けない女に
なっていたのは
これらのせいに
しておいた
流れている
あの一切は
今日誰を無視して
震えている
この足は
何処に行こうとして
すがりついた
太郎の言葉が
どんなに私を揺さぶったって
宇宙宇宙と唱えても
精神度数1桁国家の中では
医者にかかれと
言われるまでで
誹謗悪態
ご馳走様と
食べ終わる頃には
それくれた輩が
見当たらない
ああそうか
離れたのは
私だったね
取り巻く全てが
虚無をくれた所で
糸をぐるぐる巻き込んでいる芯とやらは
この私で
咽びながら
ごめんねって
ごめんねって
さっきから
誰に
謝っているんだか
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感受性を操作する
神の手の中
リモートコントローラー
奪い去りたい
いい加減にしてくれないか
黒髭ジジイ
イメージ上
美しい世界
奏でるは
札束の弾ける音
皮肉一口
よく噛んで味わってくれ
スプリングベッド
六感がけたたましく
血を逆撫で
皮を剥ぐ様な狂気
倒れ込んで
咽び歌う
数時間後には
疲労と虚無しか残らない
次生まれてくるなら
音になりたい
天に吐いた奇声は
自分に全部
帰ってくるんだ
それなら
地べたに吐いた唾は
地嶽にいるあんたに
したたり落ちると
願っているよ
あいつは神だと
騒ぎ立て
救われたと
喋りまくる事も
あんたにとっちゃ
所詮雰囲気
受信機データ整理後
そのまま
安っぽい鎧に変わるんだろう
ロックは飾り立て
おままごと
おりこうちゃんになりたいのか
ぶっ壊したいのか
エクスタシー狭間
さっぱりわかんないね
ああそう
皆そうなんだろうけど
あんたの頭ん中にある
キレイなファック
温いロック
気色悪くて吐き気がすんだ
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おずおずと振り向く
コケの生えた
我が人生の軌跡
色鮮やかな茸が生え
胞子からの
生臭さ
遠く遠く
もう見えない場所からたちこめる
頭痛をくれるほどに
幸福論
救済の術
7文字に納められた
希望を
あなたの暗闇
消してさしあげましょう
ニコリと笑う
鍍金の女神
錆と鉄臭さ
隠せぬ腐食
輪になった人々
その不気味さを
石投げ唾吐き大笑えば
わざとらしく
血の涙流して
恥と知った
金ピカメッキ
自ら剥ぐべく
その身を地べたに
叩き付け
あっさりと
壊れてみせた
わざとらしく
目の前で
けれど誰にも知られず
守るの意味も知らずに
救うの意味も知らずに
金を羽織る役など
デキナカッたんダよ
くだけた女神
ただの女
石ころとなり
存在は
泣いて
飲みこみ
泣いて
吐き出し
苦い罪悪を
食べ尽くすまで
荒野に蹴飛ばされ
ごろごろと
染み込む雨水を
ただただ感じ
鍍金女神であった頃を恥じ
石ころである事を恥じ
下手くそに生きて
それで良かったんだと
お前は正しいと
聞こえてくるまで
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ヘルプミー
発信者番号100000525
濡れて濡れて仕方が無いよ
ここは最高の地嶽だ
裏側で表側で
聞こえているかい
お前に
あの子に
届いているかい
あまりにも
美しいから
あまりにも
狂ってるから
あまりにも
あまりにも
退屈だから
各々
筆を楽器を
手にする事にしたんだ
宇宙に繋がれ
ふっと嗅いだ
瞬間瞬間を
切り取るハサミ
切り取った
その絵に額縁なんぞはいらないさ
アスファルトに散らばる
足跡のついた
駄絵を拾う奴を探してる
泥臭い女に化粧を
両足右手
OKまだ使える
世界を
笑い飛ばしに
一人
出かけよう
愛してるの華の種
魂に宿して
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諦めと共に陽が昇るなら
生き抜くなんて
到底無理で
それそこの
光る石に溢れ
命に値段をつけ
それは
死が訪れても
光り続けると言うの
底辺で息を潜め
涙の絶対量が多い
それ故の
その死は
全てからの解放だと言うの
手を伸ばすのは
そこだと言うの?
欠けた歯と
破けたシャツで
街を部屋を徘徊
血まみれに笑う
腐って
壊して
味わって
熟してきたら
裸になって叫んで
I am a fool
高らかに拳を天に