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リコの部屋


[19] a broken piece
詩人:リコ [投票][得票][編集]

おずおずと振り向く


コケの生えた
我が人生の軌跡
色鮮やかな茸が生え
胞子からの
生臭さ
遠く遠く
もう見えない場所からたちこめる

頭痛をくれるほどに




幸福論
救済の術
7文字に納められた
希望を

あなたの暗闇
消してさしあげましょう


ニコリと笑う
鍍金の女神
錆と鉄臭さ
隠せぬ腐食


輪になった人々
その不気味さを
石投げ唾吐き大笑えば


わざとらしく
血の涙流して
恥と知った
金ピカメッキ
自ら剥ぐべく
その身を地べたに
叩き付け

あっさりと
壊れてみせた




わざとらしく
目の前で
けれど誰にも知られず





守るの意味も知らずに
救うの意味も知らずに


金を羽織る役など
デキナカッたんダよ





くだけた女神
ただの女


石ころとなり



存在は

泣いて
飲みこみ
泣いて
吐き出し

苦い罪悪を
食べ尽くすまで



荒野に蹴飛ばされ
ごろごろと
染み込む雨水を
ただただ感じ



鍍金女神であった頃を恥じ

石ころである事を恥じ



下手くそに生きて




それで良かったんだと

お前は正しいと



聞こえてくるまで




2005/12/30 (Fri)

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