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リコの部屋


[6] turtle eyes
詩人:リコ [投票][得票][編集]

そういや



目的も何も
あったもんじゃない



甲羅を無くした僕は



なめくじみたい



他生物に怯えて



活きるより生きる
を選んだ



あの空に向かって
射精できたなら



喰えない僕には
ビクトリー論より



叫ばせて
泳がせて


しょっぱい世界が
お似合いだから



冬の雨は凍み




のろのろ這う僕の上を



風は優しく見下ろした




大海まで



あと数歩



破かれた殻は



砂浜の中に




奪われた古い甲羅などは


もう



見向きもしないと



誓ったんだ




2005/11/11 (Fri)

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