詩人:アロー | [投票][編集] |
いつもいつも貴方の後姿ばかり探している
それが私の運命ならば瞼を閉じて
時の狭間に見え隠れする涙の雫を
銀の杯に受けて天の川に流そう
あの日あの時あの場所で幼いあなたとわたしが交わした約束が目を覚ます
月と星の輝きよ
どうか私の小さな願いを大切な人に伝えて欲しい
揺れる心届かない想い
月の光浴びながら消えた
それは決して悲しい思い出ではないでしょう
今はただ静かに眠りたい
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君の横顔に見惚れてしまいかけて
わざと視線そらした
とまどう心
あの頃の君よりずっと「綺麗」だと
素直に言えぬ事
歳月が君との距離を
少しずつ遠ざけたから・・・
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闇と光の悲しい歴史
語り継がれた心の記憶
無限の闇に輝く光
君の心に目覚めた光
美しく輝いた温かい光の心を
その胸に秘め未来へ
闇と光の歴史は続く
君の心の記憶と共に
光と共に闇に包まれ
その時知った闇の悲しみ
虚しさと魂の狭間に見た闇の心を
その胸に秘め未来へ・・・
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孤独は進化の本質
知恵は唯我を誘う
心は四方を望みて
現実は排するのみ
矛盾が世界を蝕み
命が調整されても
己が消え去るまで
孤独は理想と信じ
それこそが理の先
ならば受け入れん
我は潔く見据えん
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心の弱さを知り
今は何も語らず
心の景色を知り
いつしかと願う
最初に見た雪は
どこか淋しげで
最後に見た雪も
淋しげだった…
同じ景色を眺め
言葉を交わした
心に言葉を刻み
何かを手にした
静かなる夜の中で
降りゆく雪を眺め
静かなる夜の中で
頬つたう涙を思う
僕はここに居ます
静かなる夜の中に
僕はここに居ます
心の景色の中に…
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どこですか
あなたはどこですか
見えないのです
僕にはあなたが見えないのです
それはまるで月のよう
太陽の輝き浴びて光を放つ
あなたは決して光を放たぬまま
誰かに照らされるのを待っている
月の人
その横顔は美しく
その眼差しは淋しげ
その心は繊細で
その全てが愛しくて
けれども
見えないのです
僕にはあなたが見えないのです
月下美人
月の輝く夜にだけ
光を放つ悲しい人へ
詩人:アロー | [投票][編集] |
約束をひとつきり
小さな約束をひとつきり
それだけががすべてでした
そのひとつきりがすべてでした
いまは涙が流れ落ちます
ひとつきりの小さな約束
守り続けたあなたが愛しくて
そんなあなたが羨ましくて
苦笑いして涙しています
詩人:アロー | [投票][編集] |
平坦な道をゆく日々は
心弾ませる人生を望み
困難な道をゆく日々は
心穏やかな人生を望む
迷子の振り子のように
揺れ動く刹那色の思い
そんな道をよく見れば
思いのほか広いもので
けれど道をよく見れば
視界の先は霧に包まれ
そして道をよく見れば
自ら道端を好んで歩む
だから道をよく見れば
思いのほか平坦であり
やがて道をよく見れば
平坦さが困難だと知り
いつか道をよく見れば
自分に誇れる日が来る
誰かが選ぶ事などなく
誰のモノでもない道を
踏み外せぬ人生ならば
黙って道端を歩きつつ
平坦な道をゆく日々に
心弾ませる人生を誇る
心弾ませる人生を誇り
平坦な道を日々行こう
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集合せし意志
群ゆくは弱さ
正しきを知り
知りて見失う
是を善しとし
庇護せしは己
嫌悪せしは己
内なる裏切り
誰彼も咎めん
ならば歩みて
群れゆく己を
夢見し凡夫と
内にて蔑むは
潔くも愚かな
凡夫なる証明
夢見し凡夫と
内にて蔑むは
潔くも愚かな
凡夫なる決意