訪れをば告げて舞い散る銀杏の並木まるで金色の絨毯のように積もりて秋空の薄けき彩りに調和せんやがて目に見ゆる景色は絵画となり順よく朱に染まる山々を遠くに重ねんすなわち心の温もりは秋に覚えて冬を待ち次第に色を失いゆく世界を眺むればそれもまた趣ありと覚えゆく深まりを重ね合わせし中秋のひととき溶け重なりて我は知り冬の訪れの間近なるを空に眺めん
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