ホーム > 詩人の部屋 > アローの部屋 > 三十路曰わく

アローの部屋


[34] 三十路曰わく
詩人:アロー [投票][編集]

 
平坦な道をゆく日々は
心弾ませる人生を望み

困難な道をゆく日々は
心穏やかな人生を望む

迷子の振り子のように
揺れ動く刹那色の思い

そんな道をよく見れば
思いのほか広いもので

けれど道をよく見れば
視界の先は霧に包まれ

そして道をよく見れば
自ら道端を好んで歩む

だから道をよく見れば
思いのほか平坦であり

やがて道をよく見れば
平坦さが困難だと知り

いつか道をよく見れば
自分に誇れる日が来る

誰かが選ぶ事などなく
誰のモノでもない道を

踏み外せぬ人生ならば
黙って道端を歩きつつ

平坦な道をゆく日々に
心弾ませる人生を誇る

心弾ませる人生を誇り
平坦な道を日々行こう

2007/03/10 (Sat)

前頁] [アローの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -