詩人:ひめ | [投票][編集] |
生きる切なさ
誰もが感じるのです
持つ愛を
感じ、与え、悩み、苦しみ、あがき、救われ、掴むまで…
毎日変わる空に
尊び、夢を見、黄昏、仰ぎ、雲を追いかけ、夕日に涙し…
それが幸福
それが毎日
それが生活
たまには痛み
それが『生』
持つ辛さを
逃げ出す勇気を持てず、打ち勝つ勇気も持てず、流され、忘れるのを待ち、抹消しきれず、誰も助けてはくれない…
それが現実
それが世間
それが社会
それが一般people
それが普通
感情は
時に人を傷つけ
時に安らぎを与え
時に不安を生み出し
時に快楽となる
それが個性
それが音楽
それが芸術
豊かな愛を
それが母
尊い空を
それが父
時には辛さを
それが先生
感情のおもむくまま
それが人間
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恋はいつも臆病で
一生かけて愛せる相手には
素直に気持ちを伝えられない
いつも側に居た
友達という名前の彼
ずっと学校も一緒で
何でも言い合える仲
最近気付いた
大好き…
隣に居て
なのに凄く遠い
気持ちを伝えようか
喉まで来て
でももっと遠くに行ってしまいそうで
怖くて飲み込んだ
「好きな人ができた」って言う私
「応援するよ」と返事が来る
聞きたく無かった
嘘で良い
冗談で良いから
「俺にしとけよ」とでも言って欲しい
「俺はお前のダチだから応援するよ」
かなり辛くて
でも遠くに行ってしまう方が辛いから
笑って叶わない恋を「ありがとう」で封じ込めた
詩人:ひめ | [投票][編集] |
簡単な事も実行できずにいる
街の人にのまれて行くの
私はここと叫びたい
客寄せパンダが寄ってくる
緑の風船をもらって
押し寄せる波にさらわれて
そのまま灰色の空に浮かんでいった
歩くこともできずにいる
雨を誘う風にあおられているの
生きているのか確認したい
子供が二つの風船を差し出す
赤あげる、と大きな声で
離さない様にしっかり握って
離さない、もう離さない
私は確かに居る
揺れる
走る
鼓動を感じる
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君は「失態、間違い…落ち込む事が多い」って言うけど
それは哀れな事じゃないよ
見よ!こんなに滑稽な私を
毎日が戦争
強敵は電車
切符の消失はご挨拶
席取り合戦に勝利!
コーラしたたるイスに腰掛け
スカートさらば
毎日が戦争
相手は昼食
財布の紛失はご愛敬
今日はランチ合戦に敗退
コンビニ弁当引っさげ到着
ハシが無いよ…
こんなに毎日が辛いけど
日々ハピネス
私は戦い続けるよ
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「恋愛なんて所詮、意地と見栄で終わっちゃうし。もうたくさんだ!!!」
なんて言ってたら
あたしの身体を温めてくれるのは
電気毛布だけになっちゃった!!!
布団の端を丸めて抱いたら
余計虚しくなった
日頃のストレス溜まりっぱなし
メイクも落とさずソファーで寝たら
まつ毛とマスカラのヒドイ情景
「こんな女は嫌だよな…」
鏡越し自分に呟いてため息したら
一緒に寂しさ溢れて
独りで暇で
くるまってカーテン破壊しちゃった
デートの約束も無いのに
37000円もするワンピース買っちゃったり
辛いの分かってヒール高い靴履いたり
髪型に凝って肩もコって
こんな事を繰り返すあたしを
どうか笑い飛ばしてください
全ては人のぬくもりで眠るためなんです
詩人:ひめ | [投票][編集] |
とびきり可愛い女の子になりたい
エステに行って
ネイルも綺麗にして
メィクの試供品をたくさん貰って
雑誌をコンビニで2冊も買って
フワAのペン片手に手帳広げて
ピンク色の枕に顔を埋めて
愛する人の夢を見る
詩人:ひめ | [投票][編集] |
今日もまた活字の並ぶ携帯の画面
メル友は絶えず受信ボックスに入り込む
恋の駆け引きもデジタル化された
本当に来てほしいメールは来ない
幻に踊らされている訳じゃない
顔も知らない相手じゃなくて
いつも傍に居るあなたのメールが欲しい
詩人:ひめ | [投票][編集] |
自分から別れを告げた
そして不幸を祈った
私じゃなきゃ駄目なんだ、と言わせたかった
だけど時間は容赦無く自分を責める
私じゃなくても良かった、と思いしらせる
詩人:ひめ | [投票][編集] |
蘇りそして消えていく
微かな記憶たどる
いつか見た
サビレたオレンジ色の空気
赤さを増す太陽
土ボコリを含む生暖かい風
匂い
音
感情
いつも見た風景
流れる時間全て
目を閉じ眠ればまた消えていく
そこへ行きたい
待って
置いてきた記憶
鮮明で不確かな記憶
たどってもたどっても
追いつけない
サビた空気に触れたい
そっちに行きたい