詩人:ひめ | [投票][編集] |
胸に唇を寄せてο悲しみを誤魔化さないでο指を絡めてο涙にむせてο躯を温めてο先を見ないでο私だけを信じてοオレンジ色の灯ο吹き消さないでο離れないでο熱い瞼にキスをしてο雨垂れをο耳に落としてο私たちからο愛が終わるまでο言葉は不要οつま先を守ってο朝は来ないでο
寝るのは絶対に独り
寂しさこみ上げる度
目をそっと開いて
居るのを確認するの
でも、月が去るのと同時に
その頬を伝う雨垂れと
窓を伝う雨垂れが一緒になって消えてく
朝日がアスファルトを乾かすのと同時に
シーツの温もりも無く
躯は冷えきってしまう
雨垂れは
窓も枕も染みを付けて
残酷な悪魔は私を笑う