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ひめの部屋


[35] さよなら
詩人:ひめ [投票][編集]

広い部屋ひとり
奏でる音ピアノの旋律
差し出された指の先
落胆の日々彩る
流れるプレリュード
さよなら


夕日が墜ちる期待と裏腹に
昇る月は赤く燃えて
日はビルの隙間に隠れた


黒に刺す唯一の光が
君のその顔だと知って
流れるプレリュード
さよなら


開け放たれた窓に映すフィルム
赤い月が歪んだのは
息を吸うのが苦しくなったからさ
この曲を弾き終えたら
言うよ
さよなら

2005/12/30 (Fri)

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